サトノコクオー（2004年生、母Night After Night）

サトノコクオー（2004年4月8日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋黒王」。毛色は鹿毛。種牡馬のモンジュー（当時8歳）と交配したNight After Nightが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地16戦5勝2着2回。2009年のマーチステークス(ハンデG3)で3着に入った他、2009年の仁川ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

11月5日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に敗れた。

3歳（2007年）

2月3日、約3か月の休み明けで迎えた2戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、凄まじい末脚を爆発させて、最後は2着のキングオブチャドに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3月10日、中4週で迎えた3戦目は、3歳500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

7月28日、約4か月半の休み明けで迎えた4戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の駒ケ岳特別（函館芝2000m 晴/重）に出走。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。

10月28日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝2000m 曇/重）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に敗れた。

4歳（2008年）

4月19日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた6戦目は、青木芳之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の文知摺特別（福島ダート1700m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

5月4日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下の三条特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は田中勝春騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では矢のような伸び脚で急追したが、抜け出したドノバンシチーにクビ差届かず2着に惜敗した。

5月18日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は青木芳之騎手（1戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のワンダールビアノに9馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

6月21日、中4週で迎えた9戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の木古内特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のウィッシュビーワンに7馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

7月19日、中3週で迎えた10戦目は、D.ホワイト騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の駒場特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るブライトロジックを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

8月2日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上1600万下の漁火ステークス（函館ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続でD.ホワイト騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のピースデザインをクビ差振り切って破竹の4連勝を決めた。

5歳（2009年）

3月8日、約7か月半の休み明けで迎えた12戦目は、仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、伸びてきたエスケーカントリー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

3月29日、中2週で迎えた13戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月26日、中3週で迎えた14戦目は、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に敗れた。

7歳（2011年）

10月8日、約30か月の休み明けで迎えた15戦目は、ペルセウスステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は青木芳之騎手（2戦1勝）。15頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭い脚を使えず15着に終わった。

10月23日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 曇/重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく16着に終わった。