キングオブチャド（2004年生、母レディオブチャド）

キングオブチャド（2004年2月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「チャド（共和国）の王様」。毛色は鹿毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時11歳）と交配したレディオブチャドが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地24戦1勝2着6回。主な勝ち鞍は2007年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

河野通文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

12月24日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は550kg。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したラスカーラにクビ差届かず2着に惜敗した。

3歳（2007年）

1月6日、中1週で迎えた2戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り雨/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

2月3日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、抜け出したサトノコクオーを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

2月24日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて、最後は2着のエーシントゥルボーを3/4馬身振り切って未勝利戦を制した。

4月8日、中5週で迎えた5戦目は、3歳500万下の山吹賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたダノンヴィッター決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5月5日、中3週で迎えた6戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

6月9日、中4週で迎えた7戦目は、3歳500万下（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったエーシンダードマンにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

10月27日、約4か月半の休み明けで迎えた8戦目は、3歳以上500万下（東京芝2300m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（4戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

11月25日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（5戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

12月23日、中3週で迎えた10戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は一杯になって12着に敗れた。

4歳（2008年）

5月18日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

6月8日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（東京芝2400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

7月6日、中3週で迎えた13戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の大森浜特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

5歳（2009年）

1月10日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

2月7日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月21日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（4戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

3月21日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で三浦皇成騎手（5戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では目覚ましい伸びを見せたが、勝ったヴェルトマイスターにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

4月19日、中3週で迎えた18戦目は、武英智騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の米沢特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

5月17日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で武英智騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

7月4日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、3歳以上500万下の夕張特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（6戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

7月25日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下の恵庭岳特別（札幌芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（7戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に敗れた。

6歳（2010年）

3月14日、約7か月半の休養明けで迎えた22戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の熱田特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、ナリタプラチナにハナ差交わされて2着に惜敗した。

4月11日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい8着に敗れた。

8月28日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の古町特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は垂れてしまい16着に敗れた。