ダノンスパシーバ（2007年生、母レースカム）

ダノンスパシーバ（2007年2月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ありがとう（ロシア語）」。毛色は鹿毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時15歳）と交配したレースカムが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道幌泉郡えりも町、生産者は（有）エクセルマネジメント。戦績は、中央平地36戦5勝2着8回。2012年の福島民報杯(オープン)で2着に入った他、2009年の京都2歳ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、エクセルマネジメントから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ダノックスによって3,150万円で落札された。

佐々木晶三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

10月18日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のネオヴァンドームに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月28日、中5週で迎えた2戦目は、2歳オープンの京都2歳ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦1勝）。5頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず3着に敗れた。

12月27日、中3週で迎えた3戦目は、2歳500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したテイラーバートンに3/4馬身届かず2着に敗北した。

3歳（2010年）

1月23日、中3週で迎えた4戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（3戦1勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

3月27日、中8週で迎えた5戦目は、3歳500万下のフリージア賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月1日、中4週で迎えた6戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の八重桜賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したシャイニンアーサーにクビ差届かず2着に甘んじた。

6月12日、中5週で迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあずさ賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、6着に終わった。

10月24日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、勝ったハギノアスランにねじ伏せられてアタマ差の2着に甘んじた。

11月14日、中2週で迎えた9戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月5日、中2週で迎えた10戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマックスドリームに1馬身3/4の差をつけて2勝目を掴み取った。

4歳（2011年）

1月30日、中7週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の春日特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のセイクリッドセブンをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

2月19日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたタッチミーノット決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3月19日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず9着に敗れた。

4月10日、中2週で迎えた14戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では物凄い伸び脚を見せたが、勝ったマイネルゴルトにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

6月5日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の垂水ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、3着に終わった。

6月25日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の京橋特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したアドマイヤコスモスにクビ差届かず2着に甘んじた。

7月17日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の聖護院特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったシースナイプに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月22日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の北野特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアドマイヤラクティをクビ差振り切って圧倒的人気に応えた。

11月19日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の修学院ステークス（京都芝2000m 小雨/不良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（4戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のワンダームシャに2馬身半の差をつけて5勝目をつかんだ。

12月3日、中1週で迎えた20戦目は、J.ムルタ騎手を鞍上に迎えて、G3の鳴尾記念（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

5歳（2012年）

2月4日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

3月4日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた22戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 小雨/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。

4月7日、中4週で迎えた23戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したヒットザターゲットに半馬身届かず2着となった。

5月6日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。

6月10日、中4週で迎えた25戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では伸びが劣勢になり15着に敗れた。

6歳（2013年）

3月3日、約9か月の休み明けで迎えた26戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

4月7日、中4週で迎えた27戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月11日、中4週で迎えた28戦目は、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり12着に終わった。

6月30日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた29戦目は、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。15頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

11月10日、約4か月半の休養明けで迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に敗れた。

11月30日、中2週で迎えた31戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた32戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ベテルギウスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

7歳（2014年）

1月12日、中3週で迎えた33戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ポルックスステークス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に終わった。

2月15日、中4週で迎えた34戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアルデバランステークス（京都ダート1900m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に終わった。

4月13日、中7週で迎えた35戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に終わった。

5月17日、中4週で迎えた36戦目は、水口優也騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず16着に終わった。