マイティスピード（1998年生、母ミスマリリン）

マイティスピード（1998年3月20日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のビワハヤヒデ（当時8歳）と交配したミスマリリンが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）村下農場。戦績は、中央平地34戦6勝2着3回。主な勝ち鞍は2004年の卯月ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

田中清隆厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2000年）

10月8日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のトーヨーワシントンに1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月11日、中4週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳G2の京王杯3歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた3戦目は、3歳500万下のベゴニア賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月24日、中3週で迎えた4戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

3歳（2001年）

5月12日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のドリームカムカムに5馬身の差をつけて休み明けの一戦を物にした。

6月3日、中2週で迎えた6戦目は、3歳900万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

4歳（2002年）

1月12日、約7か月半の休養明けで迎えた7戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の若潮賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。端をきる形となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

2月3日、中2週で迎えた8戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は減速してしまい15着に敗れた。

3月17日、中5週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下の館山特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦2勝）。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

3月30日、中1週で迎えた10戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の千葉日報杯（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、トーホウスペシャルにクビ差交わされて2着に惜敗した。

4月20日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（6戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

6月2日、中5週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の葉山特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

6月29日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下の磐越特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスマッシュキングに7馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

10月26日、約4か月の休養明けで迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の紅葉特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって14着に敗れた。

11月17日、中2週で迎えた15戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の千倉特別（中山芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

5歳（2003年）

3月16日、約4か月の休養明けで迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の野麦峠特別（中京芝2000m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は嘉藤貴行騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪う形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

4月5日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の野島崎特別（中山芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（8戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、後続との差を5馬身以上確保して、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のプリモピアットに2馬身半の差をつけて4勝目を獲得した。

6月8日、中8週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の江の島特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（9戦3勝）。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ハナを奪い、リードを2馬身以上保って、緩いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、ロードフラッグに交わされて1馬身半差の2着となった。

6月22日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の雄国沼特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（10戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘魂でバテることなく粘り続けて、最後は2着のウインラディウスをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

10月11日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、3歳以上1600万下のアイルランドトロフィー（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（11戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、リードを2馬身以上確保して、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

10月26日、中1週で迎えた21戦目は、見沢譲治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

11月29日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（12戦4勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて14着に敗れた。

12月13日、中1週で迎えた23戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は嘉藤貴行騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

6歳（2004年）

1月12日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた24戦目は、4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（13戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

2月22日、中5週で迎えた25戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り8着に敗れた。

3月14日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（14戦4勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、マチカネアカツキに3/4馬身交わされて2着となった。

4月18日、中4週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の卯月ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（15戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持久力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のワンダーボーイをクビ差振り切って6勝目を獲得した。

5月9日、中2週で迎えた28戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

10月2日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

10月23日、中2週で迎えた30戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず8着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた31戦目は、D.ボニヤ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はタレてしまい16着に敗れた。

12月11日、中3週で迎えた32戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って16着に終わった。

7歳（2005年）

4月16日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた33戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。

7月31日、約3か月半の休み明けで迎えた34戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で16番ゲートからスタート。先手を奪い、非常に緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず18着に終わった。