キングジョイ（2002年生、母プリンセスエイブル）
King Joy
2002.04.16
キングジョイ（2002年4月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「王様の喜び」。2008年にJRA賞最優秀障害馬、2009年にJRA賞最優秀障害馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のマーベラスサンデー（当時10歳）と交配したプリンセスエイブルが8歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）川上牧場。戦績は、中央平地18戦0勝、中央障害22戦5勝2着5回。2008年、2009年と中山大障害(JG1)を連覇した他、2009年の中山グランドジャンプ(JG1)で2着に入るなど、G1級競走2勝を含む重賞4勝を挙げた。
経歴
デビュー前
増本豊厩舎（栗東）へ入厩。
2歳（2004年）
8月1日、デビュー戦は石橋守騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 雨/不良）に出走。馬体重は488kg。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では決め手が足りず5着に終わった。
9月5日、中4週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。
9月26日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。
10月16日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋守騎手（3戦0勝）。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり13着に終わった。
10月31日、中1週で迎えた5戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では決め手が足りず9着に終わった。
11月13日、中1週で迎えた6戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。
12月11日、中3週で迎えた7戦目は、北村浩平騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。
3歳（2005年）
1月16日、中4週で迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。
1月29日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は北村浩平騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。
2月13日、中1週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村浩平騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。
5月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、上野翔騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。
5月21日、中2週で迎えた12戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。
6月11日、中2週で迎えた13戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 小雨/良）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。
7月2日、中2週で迎えた14戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 小雨/不良）に出走。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。
7月30日、中3週で迎えた15戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では閃光の如き末脚を披露し、3着に入り込んだ。
8月13日、中1週で迎えた16戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。
9月4日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（3戦0勝）。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。
9月24日、中2週で迎えた18戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では決め手が足りず8着に敗れた。
4歳（2006年）
5月14日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた19戦目は、仲田雅興騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。9着に終わった。
6月4日、中2週で迎えた20戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のローレルスパークに3馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。
6月17日、中1週で迎えた21戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 曇）に出走。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。3着に入り込んだ。
7月22日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデJ・G3の小倉サマージャンプ（小倉障害芝3390m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったコウエイトライから約10馬身差の2着となった。
8月26日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた23戦目は、障害3歳以上オープン（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。6着に敗れた。
5歳（2007年）
4月21日、約8か月の休み明けで迎えた24戦目は、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は仲田雅興騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。5着に終わった。
5月12日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた25戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、ハンデJ・G3の京都ジャンプステークス（京都障害芝3170m 内→外 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のブロードキャスターに1馬身3/4の差をつけて初の重賞タイトルを手に入れた。
6月9日、中3週で迎えた26戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3300m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で白浜雄造騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。4着に終わった。
7月21日、中5週で迎えた27戦目は、ハンデJ・G3の小倉サマージャンプ（小倉障害芝3390m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で白浜雄造騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。最後は、勝ったコウエイトライから3馬身差の2着となった。
12月1日、約4か月半の休み明けで迎えた28戦目は、イルミネーションジャンプステークス（中山障害芝3350m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は高田潤騎手（1戦1勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。3着に入った。
12月22日、中2週で迎えた29戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 曇/良）に63kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。最後は、勝ったメルシーエイタイムから1馬身半差の2着となった。
6歳（2008年）
6月14日、約6か月の休養明けで迎えた30戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高田潤騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。最後は、勝ったテイエムエースから約15馬身差の2着となった。
11月15日、約5か月の休養明けで迎えた31戦目は、J・G2の京都ハイジャンプ（京都障害芝3930m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高田潤騎手（4戦1勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。最後は、2着のコウエイトライに3馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルをゲットした。
12月27日、中5週で迎えた32戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で高田潤騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のメルシーエイタイムに半馬身の差をつけて初のG1タイトルを獲得した。
7歳（2009年）
3月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた33戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 晴/重）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で高田潤騎手（6戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。4着に終わった。
4月18日、中4週で迎えた34戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り 晴/良）に63.5kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で高田潤騎手（7戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、勝ったスプリングゲントからクビ差の2着に甘んじた。
10月17日、約6か月の休み明けで迎えた35戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3300m 曇/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で高田潤騎手（8戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。4着に終わった。
12月26日、中9週で迎えた36戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のメルシーエイタイムに2馬身の差をつけて連覇を達成した。
9歳（2011年）
3月21日、約15か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた37戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 曇/稍重）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。5着に終わった。
5月14日、中7週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた38戦目は、J・G2の京都ハイジャンプ（京都障害芝3930m 晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で西谷誠騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。競走中止となった。
10歳（2012年）
3月24日、約10か月半の休み明けで迎えた39戦目は、ペガサスジャンプステークス（中山障害芝3350m 外回り 小雨/重）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で西谷誠騎手（3戦1勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。10着に終わった。
4月14日、中2週で迎えた40戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り 雨/不良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で西谷誠騎手（4戦1勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。10着に敗れた。