アイアムイチバン（2007年生、母トリプレックス）

アイアムイチバン（2007年3月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋一番」。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時9歳）と交配したトリプレックスが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地24戦4勝2着1回、中央障害5戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は2012年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

小島茂之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

9月20日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るエイシンゼウスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月7日、中6週で迎えた2戦目は、2歳500万下の百日草特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。6頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に終わった。

12月13日、中4週で迎えた3戦目は、2歳500万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のレッドバリオスを3/4馬身振り切って制した。

12月27日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦2勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

3歳（2010年）

2月14日、中6週で迎えた5戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（4戦2勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見せ場なく12着に終わった。

4月4日、中6週で迎えた6戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に終わった。

5月2日、中3週で迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず8着に終わった。

9月19日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の鋸山特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

10月3日、中1週で迎えた9戦目は、M.デュプレシス騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の江戸川特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

11月6日、中4週で迎えた10戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の伊勢佐木特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

12月11日、中4週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

4歳（2011年）

2月6日、中7週で迎えた12戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

2月19日、中1週で迎えた13戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の大津特別（京都ダート1800m 晴/重）に出走。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に終わった。

5月28日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の與杼特別（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

7月9日、中5週で迎えた15戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

8月27日、中6週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

9月10日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

12月25日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた18戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたゴールドアカデミー決め手に屈してクビ差の2着となった。

5歳（2012年）

1月8日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（中山ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のニーロに5馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

1月29日、中2週で迎えた20戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

2月19日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦1勝）。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

3月11日、中2週で迎えた22戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート2400m 晴/重）に出走。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のルシャンベルタンに1馬身1/4の差をつけて4勝目を獲得した。

5月5日、中7週で迎えた23戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の桃山ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず15着に終わった。

9月22日、約4か月半の休養明けで迎えた24戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のながつきステークス（中山ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず10着に終わった。

11月17日、中7週で迎えた25戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 雨）に出走。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。4着に敗れた。

12月2日、中1週で迎えた26戦目は、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で山本康志騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったネオレボルーションから2馬身差の2着に敗北した。

6歳（2013年）

1月6日、中4週で迎えた27戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で山本康志騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、勝ったヒカルアカツキから約15馬身差の2着に敗北した。

1月26日、中2週で迎えた28戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で山本康志騎手（3戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のマテンロウカフェに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

3月17日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた29戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3110m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で山本康志騎手（4戦1勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。競走中止となった。