イッツソークール（2003年生、母ウメノキーパー）

イッツソークール（2003年3月31日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「素晴らしい」。毛色は青鹿毛。種牡馬のヘクタープロテクター（当時15歳）と交配したウメノキーパーが7歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）高野牧場。戦績は、中央平地18戦1勝、地方3戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2005年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、高野牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、社台ファームによって399万円で落札された。

小島茂之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

7月10日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 雨/良）に出走。馬体重は462kg。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

12月18日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、極端なハイペースでレースを進める。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月25日、連闘で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るダイワダイハードを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2006年）

1月29日、中4週で迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

5月14日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、3歳500万下（東京ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

6月4日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下の若鮎賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。18頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず15着に終わった。

8月26日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上500万下の佐渡金銀山特別（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（5戦1勝）。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

10月8日、中5週で迎えた8戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

11月14日、中4週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた9戦目は、フェイスフルステッキ特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では印象的な伸び脚で猛進したが、カネゼンクラウスに交わされて2馬身半差の2着となった。

12月5日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた10戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、フェイスフルホイップ特別（船橋ダート1700m 曇/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

4歳（2007年）

1月10日、中4週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた11戦目は、新春特別（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は東川公則騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のイイデチェロキーに1馬身半の差をつけて2勝目を奪取した。

2月4日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（6戦1勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では末脚が振るわず16着に終わった。

3月18日、中5週で迎えた13戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の遠州灘特別（中京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。

3月31日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の飯坂温泉特別（福島ダート1700m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で安藤光彰騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

10月20日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（7戦1勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

11月17日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（8戦1勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

12月22日、中4週で迎えた17戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 雨/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

5歳（2008年）

1月13日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

2月3日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場を作れず14着に敗れた。

10月4日、約8か月の休養明けで迎えた20戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

10月18日、中1週で迎えた21戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。