イイデチェロキー（2003年生、母Mini Series）

イイデチェロキー（2003年4月24日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のCherokee Run（当時13歳）と交配したMini Seriesが10歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地10戦1勝、中央障害2戦0勝、地方9戦3勝2着5回。主な勝ち鞍は2005年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

大久保正陽厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

9月17日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は452kg。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月1日、中1週で迎えた2戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌ダート1000m 小雨/良）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

10月30日、中3週で迎えた3戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1400m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のプリティタヤスに1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月20日、中2週で迎えた4戦目は、2歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

3歳（2006年）

5月13日、約6か月の休み明けで迎えた5戦目は、3歳500万下（京都芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では伸びが劣勢になり15着に敗れた。

6月4日、中2週で迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の若鮎賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に敗れた。

7月2日、中3週で迎えた7戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1200m 曇/重）に出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では末脚が振るわず15着に終わった。

11月12日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に終わった。

4歳（2007年）

1月10日、中7週で迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、新春特別（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったイッツソークールにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

3月14日、中8週で迎えた10戦目は、大和川特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（3戦1勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

5月6日、中7週で迎えた11戦目は、今村康成騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 雨）に出走。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。12着に終わった。

6月3日、中3週で迎えた12戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。競走中止となった。

6月30日、中3週で迎えた13戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の舞子特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず12着に終わった。

7月21日、中2週で迎えた14戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の有明特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では末脚が振るわず15着に終わった。

9月10日、中6週で迎えた15戦目は、水野貴史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の3歳C1（浦和ダート1600m 曇/重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るシャドウフィクサーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

10月16日、中4週で迎えた16戦目は、秩父湖特別（浦和ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で水野貴史騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のエイシンアバロンに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月21日、中4週で迎えた17戦目は、見沼特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で水野貴史騎手（2戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったナムラバンダムに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

12月24日、中4週で迎えた18戦目は、ハンデ戦のSPAT4賞（浦和ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で水野貴史騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のティアーズゴーバイに2馬身の差をつけて優勝

5歳（2008年）

1月23日、中3週で迎えた19戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の宝登山特別（浦和ダート1500m 雨/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ニイタカヴァンクルにクビ差交わされて2着に甘んじた。

3月21日、中7週で迎えた20戦目は、ファイナルグッドラック賞（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は水野貴史騎手（4戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、勝ったメジャーロマンスに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

4月29日、中5週で迎えた21戦目は、エイプリル特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で水野貴史騎手（5戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したロードオブザスターにアタマ差届かず2着に甘んじた。