クリムゾンクローバ（1996年生、母ラディカルチック）

クリムゾンクローバ（1996年2月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラユタカオー（当時14歳）と交配したラディカルチックが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地32戦2勝2着7回。1999年のアネモネステークス(オープン牝)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

渡辺栄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1998年）

7月19日、デビュー戦は角田晃一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて7着に敗れた。

7月26日、連闘で迎えた2戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（函館芝1000m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、勝ったウメノファイバーにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

10月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

10月24日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

11月22日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

12月5日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1000m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（4戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、勝ったヴェスペラルを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

12月20日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（中京ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で角田晃一騎手（5戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

3歳（1999年）

1月6日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で角田晃一騎手（6戦0勝）。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったブゼンキャンドルに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

1月16日、中0週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で角田晃一騎手（7戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

1月30日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で角田晃一騎手（8戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、トーアハリウッドに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

2月13日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で角田晃一騎手（9戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のハッピーマーチに2馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

2月27日、中1週で迎えた12戦目は、4歳500万下の沈丁花賞（中京ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は10戦連続で角田晃一騎手（10戦1勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が衰えて9着に終わった。

3月20日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（阪神芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は11戦連続で角田晃一騎手（11戦1勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したハギノスプレンダーを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

4月11日、中2週で迎えた14戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

5月1日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定4歳500万下の矢車賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（12戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

5月30日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳500万下（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（13戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月19日、中2週で迎えた17戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の遊楽部特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマイレリッシュをアタマ差振り切って2勝目をマークした。

7月18日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下のかもめ島特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（1戦1勝）。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が衰えて10着に終わった。

10月30日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（14戦1勝）。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく5着に終わった。

11月13日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（15戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

11月28日、中1週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（16戦1勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

12月18日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（17戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

4歳（2000年）

1月9日、中2週で迎えた23戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で角田晃一騎手（18戦1勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったエリモミラクルにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

1月23日、中1週で迎えた24戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で角田晃一騎手（19戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

2月12日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の吉野ケ里特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で角田晃一騎手（20戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

3月5日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた26戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月26日、中2週で迎えた27戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（21戦1勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

4月15日、中2週で迎えた28戦目は、5歳以上900万下（阪神芝1600m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（22戦1勝）。17頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したサワノビンティにクビ差届かず2着に惜敗した。

5月6日、中2週で迎えた29戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（23戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が振るわず4着に敗れた。

5月27日、中2週で迎えた30戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中京芝1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（24戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月19日、中2週で迎えた31戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の遊楽部特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に敗れた。

7月16日、中3週で迎えた32戦目は、4歳以上500万下の臥牛山特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。