ワタリワンダフル（2001年生、母イナリチェリー）

ワタリワンダフル（2001年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋すてきな」。毛色は栗毛。種牡馬のヤマニンゼファー（当時13歳）と交配したイナリチェリーが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）高橋ファーム。戦績は、中央平地3戦0勝、地方15戦6勝2着3回。2003年の若葉賞(地方重賞)に勝利した他、2004年の’04雲取賞で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鈴木長次厩舎（上山）へ入厩。

2歳（2003年）

7月28日、デビュー戦は前野幸一騎手を鞍上に据えて、2歳（上山ダート800m 晴/重）に出走。馬体重は420kg。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のコマノラージヒルに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月2日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳地方重賞の若葉賞（上山ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で前野幸一騎手（1戦1勝）。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のリューザンレンポーに7馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

9月27日、中3週で迎えた3戦目は、2歳戦の若松賞（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で前野幸一騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったマツリダブロッコからアタマ差の2着に甘んじた。

10月25日、中3週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた4戦目は、2歳500万下のきんもくせい特別（福島芝1700m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で前野幸一騎手（3戦2勝）。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり10着に終わった。

11月9日、中1週で迎えた5戦目は、2歳オープンの福島2歳ステークス（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で前野幸一騎手（4戦2勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に終わった。

3歳（2004年）

1月9日、中8週で迎えた6戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の福寿草特別（大井ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のブルーエースに1馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

1月23日、中1週で迎えた7戦目は、3歳戦の若獅子特別（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓抜な伸び脚で驀進したが、タッチザゴールに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

3月3日、中5週で迎えた8戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の京浜盃（大井ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

3月18日、中1週で迎えた9戦目は、3歳オープンの’04雲取賞（大井ダート1600m 内回り雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、キョウエイプライドに半馬身交わされて2着となった。

4月20日、中4週で迎えた10戦目は、3歳戦のアネモネ特別（大井ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は左海誠二騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

6月13日、中7週で迎えた11戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳1000万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。18頭立ての18番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って18着に終わった。

6月25日、中1週で迎えた12戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のあじさい特別（大井ダート1700m 雨/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

7月23日、中3週で迎えた13戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、パームツリー賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のノーモアウオーをアタマ差振り切って4勝目をつかんだ。

4歳（2005年）

3月10日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、ハンデ戦の仲春賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は酒井忍騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のモノスゴイをクビ差振り切って久しぶりの一戦をモノにした。

4月4日、中3週で迎えた15戦目は、プレアデス賞（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のドントコイタカトモをハナ差振り切って6勝目を奪取した。

11月1日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から23kg減らして迎えた16戦目は、アーバンステージ霜月賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井忍騎手（4戦2勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず10着に敗れた。

11月18日、中1週で馬体重を前走から15kg戻して迎えた17戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、うず潮賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。逃げる形となり、かなり遅いペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に敗れた。

12月8日、中2週で迎えた18戦目は、冬木立賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は酒井忍騎手（5戦2勝）。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。競走中止となった。