クイックレス（2017年生、母クイックレスポンス）

クイックレス（2017年3月12日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「クイックレスポンスの略。母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエスポワールシチー（当時12歳）と交配したクイックレスポンスが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は村田牧場。主な勝ち鞍は2020年の雷光特別(1勝クラス)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、村田牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、ケイアイファームによって313.2万円で落札された。4歳のとき、ケイアイファームから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、小島牧場によって220万円で落札された。

中舘英二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

9月15日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は454kg。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したアポロニケに半馬身届かず2着となった。

9月29日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るルドラクシャを交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月20日、中2週で迎えた3戦目は、2歳1勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

3歳（2020年）

1月11日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。

2月8日、中3週で迎えた5戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳1勝クラスの春菜賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

5月30日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、3歳1勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい9着に終わった。

8月16日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から6kg絞って迎えた7戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたグッドマックス決め手に屈して半馬身差の2着となった。

9月6日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラスの雷光特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。最後は、2着のトミケンルーアに3/4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

10月3日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの勝浦特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武藤雅騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が鈍り16着に敗れた。

11月15日、中5週で迎えた10戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの会津特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では全く伸びず16着に終わった。

2020年11月18日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

4歳（2021年）

2月18日、約3か月の休養明けで迎えた11戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、クリスマスローズ賞（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

3月11日、中2週で迎えた12戦目は、弥生賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で町田直希騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は失速してしまい12着に終わった。

3月19日、連闘で迎えた13戦目は、篠谷葵騎手を鞍上に迎えて、雪柳スプリント（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

4月8日、中2週で迎えた14戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、鳥待月特別（船橋ダート1500m 曇/良）に出走。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって9着に終わった。

5月5日、中3週で迎えた15戦目は、落合玄太騎手を鞍上に迎えて、ボタン特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

7月1日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、フウリンソウ特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

8月12日、中5週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた17戦目は、黒沢愛斗騎手を鞍上に迎えて、競馬ほのぼの観戦ツアー特別（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。