ヴァルカン（2020年生、母リスクオン）

ヴァルカン（2020年4月17日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「人工衛星を打ち上げるエンジンの名前」。毛色は栗毛。種牡馬のベストウォーリア（当時10歳）と交配したリスクオンが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はアイズスタッド株式会社。主な勝ち鞍は2023年の一般C12。

経歴

デビュー前

稲垣幸雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

7月30日、デビュー戦は菅原明良騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は442kg。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。

9月11日、中5週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の闘争心でゴールまで勇戦し、5着を確保した。

10月8日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で菅原明良騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚にキレが無く15着に敗れた。

12月4日、中7週で迎えた4戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

12月25日、中2週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で永野猛蔵騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

3歳（2023年）

3月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。ハナに立ち、激烈なハイペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり7着に終わった。

6月14日、約3か月の休養明けで迎えた7戦目は、牝馬限定3歳戦のムーンストーンフラワー賞（川崎ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は永野猛蔵騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、オーディブルコールに交わされて1馬身半差の2着となった。

7月8日、中2週で迎えた8戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/良）に出走。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って9着に敗れた。

8月20日、中5週で迎えた9戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1000m 曇/稍重）に出走。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

10月12日、中7週で迎えた10戦目は、渡辺竜也騎手を鞍上に迎えて、一般C11（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

11月8日、中3週で迎えた11戦目は、一般C12（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺竜也騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のカリブルヌスに1馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

12月7日、中3週で迎えた12戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、C2六七（大井ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい13着に敗れた。

12月30日、中2週で迎えた13戦目は、一般C2五六（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田譲治騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい11着に終わった。

4歳（2024年）

1月23日、中2週で迎えた14戦目は、大木天翔騎手を鞍上に迎えて、一般C2十三十四（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい16着に終わった。

2月15日、中2週で迎えた15戦目は、小谷周平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C1二（姫路ダート1400m 雨/良）に出走。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

3月5日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上C1二（姫路ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で小谷周平騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では決め手に欠いて12着に終わった。

4月3日、中3週で迎えた17戦目は、松木大地騎手を鞍上に迎えて、スプリントチャレンジ（園田ダート1230m 雨/重）に出走。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

4月23日、中2週で迎えた18戦目は、卯月特別（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で松木大地騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

5月9日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上C2一（園田ダート820m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松木大地騎手（2戦0勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。