セトウチダッシュ（2007年生、母カスカディア）

セトウチダッシュ（2007年3月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋力強く走ってほしい」。毛色は鹿毛。種牡馬のワイルドラッシュ（当時13歳）と交配したカスカディアが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）中島牧場。戦績は、地方18戦6勝2着8回。主な勝ち鞍は2011年の冬至特別(一般C1二)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、中島牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場され、高橋勉によって892.5万円で落札された。

石井勝男厩舎（船橋）へ入厩。

3歳（2010年）

9月24日、デビュー戦は林幻騎手を鞍上に据えて、3歳（船橋ダート1200m 曇/不良）に出走。馬体重は475kg。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る形となり、若干速いペースで一団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、キアオラに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

4歳（2011年）

2月22日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた2戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、4歳（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったカシサヤンを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

5月2日、中9週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた3戦目は、4歳C3（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るセイユウナイトを交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

5月19日、中1週で迎えた4戦目は、一般C3三四五（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で張田京騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったブルームーンブルーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

6月21日、中4週で迎えた5戦目は、一般C3（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で張田京騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月6日、中1週で迎えた6戦目は、一般C3六七八（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で張田京騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、勝ったザライズドラゴンに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

7月20日、中1週で迎えた7戦目は、一般C3（船橋ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で張田京騎手（5戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のプラチナムブルーに4馬身の差をつけて制した。

8月24日、中4週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた8戦目は、一般C2四五（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で張田京騎手（6戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで先頭を奪い、最後は2着のイケイケトートに1馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

9月5日、中1週で迎えた9戦目は、一般C2五六七（川崎ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で張田京騎手（7戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のように疾駆したが、勝ったラッキーツーに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

9月20日、中1週で迎えた10戦目は、一般C2三四（船橋ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で張田京騎手（8戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったワンダフルガールを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

10月4日、中1週で迎えた11戦目は、一般C2五六七（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で張田京騎手（9戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のキョウワプレジャーに1馬身の差をつけて制した。

10月26日、中2週で迎えた12戦目は、今日は仲村周作が生まれた日記念（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で張田京騎手（10戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したキョウエイラシアスを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月17日、中2週で迎えた13戦目は、一般C2（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で張田京騎手（11戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったキョウエイラシアスに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

12月5日、中2週で迎えた14戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、一般C1五六（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のレオアビリティを3/4馬身振り切って断トツ人気に応えた。

12月22日、中1週で迎えた15戦目は、冬至特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のブレイズメモリーを3/4馬身振り切って下馬評通りの実力を証明した。

5歳（2012年）

1月6日、中1週で迎えた16戦目は、福寿草特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本橋孝太騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

7歳（2014年）

5月13日、約28か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた17戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、一般C3七八九（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

6月3日、中2週で迎えた18戦目は、一般C3六七（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚にキレが無く14着に終わった。