タケイチゼット（2004年生、母タケイチイチホース）

タケイチゼット（2004年3月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋Ｚ」。毛色は栗毛。種牡馬のタバスコキャット（当時13歳）と交配したタケイチイチホースが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）大西ステイブル。戦績は、中央平地35戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2009年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

福島信晴厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

7月16日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に終わった。

8月6日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

8月27日、中2週で迎えた3戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

9月18日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（中京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

10月14日、中3週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸びを見せたが、勝ったマイネルフォーグにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

11月5日、中2週で迎えた6戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力十分の伸びを見せたが、勝ったディープスピリットにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

11月26日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたパイクーニャン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

12月23日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を奪い、遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

3歳（2007年）

1月8日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のヤマニンプロローグに1馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

2月11日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のウッドウインドを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

3月11日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は和田竜二騎手（5戦0勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバテてしまい11着に終わった。

4月1日、中2週で迎えた12戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に終わった。

8月25日、約5か月の休み明けで迎えた13戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のTVQ杯（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に敗れた。

9月16日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中村将之騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

10月8日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の西湖特別（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で中村将之騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が鈍り15着に敗れた。

11月11日、中4週で迎えた16戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の山科特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい10着に敗れた。

12月8日、中3週で迎えた17戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の豊明特別（中京芝1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

4歳（2008年）

1月5日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（6戦0勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場なく11着に敗れた。

3月1日、中7週で迎えた19戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の千里山特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

3月23日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の尾頭橋特別（中京芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は田中健騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

4月12日、中2週で迎えた21戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は失速してしまい13着に終わった。

5月3日、中2週で迎えた22戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鷹ケ峰特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に終わった。

6月21日、中6週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は田中健騎手（2戦0勝）。18頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、4着に入った。

7月12日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下の舞子特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中健騎手（3戦0勝）。18頭立ての12番人気で大外18番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、4着に入り込んだ。

10月18日、約3か月半の休み明けで迎えた25戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に敗れた。

11月9日、中2週で迎えた26戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の赤湯特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

12月21日、中5週で迎えた27戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、伸びてきたチャームピクチャー決め手に屈して半馬身差の2着となった。

5歳（2009年）

1月10日、中2週で迎えた28戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は田中健騎手（4戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のビバロングライフを3/4馬身振り切って久しぶりに勝ち星を挙げた。

1月25日、中1週で迎えた29戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の濃尾特別（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中健騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

2月14日、中2週で迎えた30戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の宇治川特別（京都芝1400m 外回り晴/重）に出走。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

7月12日、約5か月の休養明けで迎えた31戦目は、3歳以上1000万下の小豆島特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦のガッツでゴールまで勇戦し、3着を確保した。

8月2日、中2週で迎えた32戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の豊栄特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

8月22日、中2週で迎えた33戦目は、3歳以上1000万下のマレーシアカップ（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中健騎手（6戦1勝）。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

9月12日、中2週で迎えた34戦目は、3歳以上1000万下の甲東特別（阪神芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に終わった。

10月11日、中3週で迎えた35戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の久多特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい17着に終わった。