インパルスヒーロー（2010年生、母クラシカルテースト）

インパルスヒーロー（2010年2月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「衝撃的なヒーロー」。毛色は鹿毛。種牡馬のクロフネ（当時12歳）と交配したクラシカルテーストが17歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地25戦4勝2着2回、中央障害3戦0勝。2013年のNHKマイルカップ(G1)で2着に入った他、2013年のファルコンステークス(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、佐々木完二によって1,995万円で落札された。

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

7月28日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は486kg。17頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったシェイクザバーレイにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

11月24日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のケイアイホクトセイをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2013年）

2月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るコスモリープリングを上がり3位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

3月16日、中4週で迎えた4戦目は、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカシノピカチュウを半馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

5月5日、中6週で迎えた5戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（4戦3勝）。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、伸びてきたマイネルホウオウ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

9月8日、約4か月の休み明けで迎えた6戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で田中勝春騎手（5戦3勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に敗れた。

10月19日、中5週で迎えた7戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で田中勝春騎手（6戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず9着に敗れた。

11月23日、中4週で迎えた8戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚色が鈍り16着に敗れた。

4歳（2014年）

4月6日、約4か月半の休み明けで迎えた9戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（7戦3勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に終わった。

5月17日、中5週で迎えた10戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（8戦3勝）。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず12着に敗れた。

10月25日、約5か月半の休み明けで迎えた11戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（9戦3勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では目立つような脚を使えず16着に終わった。

12月27日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

5歳（2015年）

1月11日、中1週で迎えた13戦目は、G.ブノワ騎手を鞍上に迎えて、ポルックスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

3月15日、中8週で迎えた14戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（10戦3勝）。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

4月5日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（11戦3勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5月3日、中3週で迎えた16戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月28日、中7週で迎えた17戦目は、パラダイスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（12戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず16着に敗れた。

7月26日、中3週で迎えた18戦目は、福島テレビオープン（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（13戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月4日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（14戦3勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

11月1日、中3週で迎えた20戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は川島信二騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず6着に終わった。

12月19日、中6週で迎えた21戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず12着に終わった。

6歳（2016年）

3月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（15戦3勝）。13頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアルバタックスをクビ差振り切って久々に白星を挙げた。

4月3日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（16戦4勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

5月1日、中3週で迎えた24戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（17戦4勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く12着に敗れた。

7月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた25戦目は、福島テレビオープン（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（18戦4勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず5着に終わった。

7歳（2017年）

3月12日、約7か月半の休養明けで迎えた26戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。8着に敗れた。

4月29日、中6週で迎えた27戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石神深一騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。3着に終わった。

7月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた28戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2770m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石神深一騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。競走中止となった。