トラウンシュタイン（2018年生、母トラウム）

トラウンシュタイン（2018年2月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「オーストリアの山名。母名の韻より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のオルフェーヴル（当時10歳）と交配したトラウムが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者は追分ファーム。主な勝ち鞍は2021年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

Ｇ１サラブレッドクラブにて総額2,000万円（50万×40口）で一口馬主が募集された。

奥村豊厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

10月31日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。17頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では速い脚を使えず13着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた2戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に終わった。

3歳（2021年）

2月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に終わった。

2月20日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

3月27日、中4週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

4月4日、連闘で迎えた6戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では閃光の如き末脚を繰り出し、4着に入った。

6月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2400m 外回り雨/重）に出走。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

7月11日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（小倉芝2600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で富田暁騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、5着を確保した。

8月8日、中3週で迎えた9戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝2600m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るアメリカンマッハを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って待望の初白星を挙げた。

4歳（2022年）

6月11日、約10か月の休み明けで迎えた10戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの駒ケ岳特別（函館芝2600m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

7月16日、中4週で迎えた11戦目は、横山琉人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（函館芝2600m 小雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

7月23日、連闘で馬体重を前走から14kg減らして迎えた12戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの利尻特別（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。8頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったアケルナルスターにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

8月27日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた13戦目は、3歳以上1勝クラスのルスツ特別（札幌芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤新騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたスカイテラス決め手に屈してハナ差の2着となった。

9月3日、連闘で迎えた14戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で斎藤新騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒットザシーンを別次元の末脚でクビ差だけ差し切って勝利を手に入れた。

11月6日、中8週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの三陸特別（福島芝2600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で斎藤新騎手（3戦1勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のシャインユニバンスに2馬身の差をつけて3勝目をマークした。

12月11日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、3歳以上3勝クラスのオリオンステークス（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で斎藤新騎手（4戦2勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に終わった。

2022年12月26日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。