フレーザーハクユウ（2007年生、母エバークロス）

フレーザーハクユウ（2007年4月30日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「人名＋冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のレギュラーメンバー（当時10歳）と交配したエバークロスが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は桑嶋峰雄。戦績は、中央平地1戦0勝、地方15戦6勝2着1回。2009年の九州ジュニアグランプリ(地方重賞)に勝利した他、2010年の荒炎賞(KJ3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

東眞市厩舎（佐賀）へ入厩。

2歳（2009年）

6月21日、デビュー戦は山口勲騎手を鞍上に据えて、2歳戦のルーキーステージ（佐賀ダート900m 雨/稍重）に出走。馬体重は476kg。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したゴールドルミナスを捕まえ切れず、3馬身差の2着に敗北した。

7月11日、中2週で迎えた2戦目は、2歳（佐賀ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦0勝）。5頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のゴールドルミナスに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月26日、中1週で迎えた3戦目は、2歳戦のアゲインステージ（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のケイエムサンクスに9馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

8月15日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンのフェニックス賞（小倉芝1200m 曇/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で山口勲騎手（3戦2勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り7着に終わった。

10月4日、中6週で馬体重を前走から24kg増やして迎えた5戦目は、2歳戦のアルデバラン賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山口勲騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のゴールドセントに5馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

10月27日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた6戦目は、2歳地方重賞の九州ジュニアグランプリ（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で山口勲騎手（5戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のケイエムサンクスに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

12月4日、中4週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のみずどり特別（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

12月31日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた8戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳S1の東京2歳優駿（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に敗れた。

3歳（2010年）

1月21日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンの’10桃花賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に終わった。

4月25日、約3か月の休養明けで迎えた10戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、スイートピー特別（佐賀ダート1750m 晴/良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に敗れた。

5月30日、中4週で迎えた11戦目は、3歳KJ1のDW2010九州ダービー栄城賞（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に敗れた。

7月11日、中5週で迎えた12戦目は、吉留孝司騎手を鞍上に迎えて、ラベンダー特別（佐賀ダート1400m 曇/重）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

7月24日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上B1 B2（佐賀ダート1400m 晴/良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で吉留孝司騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のローランウィンキーに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

8月21日、中3週で迎えた14戦目は、3歳KJ3の荒炎賞（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉留孝司騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のダンツウォッチに8馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月26日、中4週で馬体重を前走から17kg増やして迎えた15戦目は、3歳KJ2のロータスクラウン賞（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉留孝司騎手（3戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい10着に敗れた。

10月17日、中2週で迎えた16戦目は、コスモス特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉留孝司騎手（4戦2勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。