ハピシン（2008年生、母フランチェスカ）

ハピシン（2008年3月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ハピ神。ナイル川の氾濫を神格化した古代エジプトの神」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のルールオブロー（当時7歳）と交配したフランチェスカが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は田中スタッド。戦績は、中央平地29戦2勝2着3回、地方3戦0勝。2010年のファンタジーステークス(牝G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、田中スタッドから「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

田所秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

7月18日、デビュー戦は酒井学騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、3着に入った。

8月7日、中2週で迎えた2戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたモアグレイス決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

9月4日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のシゲルチョウカンに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月9日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳500万下のりんどう賞（京都芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（2戦1勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

11月6日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（3戦1勝）。17頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着を確保した。

11月28日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（4戦1勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月12日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で酒井学騎手（5戦1勝）。18頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びが鈍く16着に終わった。

3歳（2011年）

1月22日、中5週で迎えた8戦目は、3歳500万下のかささぎ賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で酒井学騎手（6戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月5日、中5週で迎えた9戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい9着に終わった。

3月20日、中1週で迎えた10戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は失速してしまい10着に敗れた。

6月25日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（7戦1勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい10着に敗れた。

7月16日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の鹿ケ谷特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は国分優作騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

8月20日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（8戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったバラードソングに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

9月3日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（9戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたアグネスウイッシュ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

9月18日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（10戦1勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

11月26日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、3歳以上500万下の鞍手特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（11戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のダイメイザクラを半馬身振り切って2勝目を手に入れた。

12月10日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の耶馬渓特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で酒井学騎手（12戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に敗れた。

4歳（2012年）

1月14日、中4週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の周防灘特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は国分優作騎手（2戦0勝）。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではいいところがなく15着に敗れた。

2月19日、中4週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の乙訓特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（3戦0勝）。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。最後はバテてしまい16着に終わった。

7月28日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた20戦目は、3歳以上500万下の伊万里特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分優作騎手（4戦0勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

9月1日、中4週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下の筑紫特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（13戦2勝）。18頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、5着を確保した。

9月16日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（14戦2勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

10月6日、中2週で迎えた23戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（15戦2勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では全く伸びず13着に終わった。

10月28日、中2週で迎えた24戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい13着に敗れた。

5歳（2013年）

2月10日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は国分優作騎手（5戦0勝）。18頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びを欠き12着に敗れた。

3月3日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた26戦目は、原田敬伍騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい11着に終わった。

8月3日、約5か月の休養明けで迎えた27戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（16戦2勝）。18頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に敗れた。

9月1日、中3週で迎えた28戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（17戦2勝）。17頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり14着に終わった。

10月26日、中7週で迎えた29戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。17着に終わった。

11月30日、中4週で迎えた30戦目は、渡辺博文騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の韓国岳賞（佐賀ダート1800m 曇/稍重）に出走。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

12月15日、中1週で迎えた31戦目は、小松丈二騎手を鞍上に迎えて、日向灘特別（佐賀ダート2000m 晴/稍重）に出走。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

6歳（2014年）

1月5日、中2週で迎えた32戦目は、有明海特別（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は渡辺博文騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。