オースミバラード（1995年生、母スピノザ）

オースミバラード（1995年3月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハンティングホーク（当時5歳）と交配したスピノザが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）杵臼牧場。戦績は、中央平地25戦3勝2着1回。1998年のカーネーションカップ(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田中耕太郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1998年）

1月6日、デビュー戦は角田晃一騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1800m 晴/重）に出走。馬体重は456kg。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

1月18日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都芝1600m 雨/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。端に立ち、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着を確保した。

1月31日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月7日、中4週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（3戦0勝）。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

3月21日、中1週で迎えた5戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（中京ダート1000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月5日、中1週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るスリーキングバッグを上がり4位の末脚でクビ差だけ差し切って未勝利勝ちを決めた。

5月2日、中3週で迎えた7戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳500万下の矢車賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての9番人気で17番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入った。

5月24日、中2週で迎えた8戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳500万下のあんず賞（中京芝1800m 雨/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るナリタルナパークを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月30日、連闘で迎えた9戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのカーネーションカップ（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

7月5日、中4週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のやまゆりステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦1勝）。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったヤマニンハイパーに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

8月8日、中4週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の天神橋特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

10月18日、中9週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上900万下（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は力尽きて7着に敗れた。

10月31日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の北野特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月15日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の東山特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に敗れた。

12月5日、中2週で迎えた15戦目は、G.スティーヴンス騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’98ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2200m 雨/稍重）に出走。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

12月19日、中1週で迎えた16戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の猪名川特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

4歳（1999年）

5月23日、約5か月の休み明けで迎えた17戦目は、5歳以上900万下のインディア・トロフィー（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（5戦1勝）。15頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

7月18日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた18戦目は、4歳以上500万下の日田特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（6戦1勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

7月31日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の対馬特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に終わった。

8月7日、連闘で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1700m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

9月19日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の箕面特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出し、3着に入った。

10月16日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた22戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月6日、中2週で迎えた23戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場なく8着に敗れた。

11月28日、中2週で迎えた24戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマチカネエヒガサに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

12月19日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。