ナリタルナパーク（1995年生、母ルナパーク）

ナリタルナパーク（1995年5月31日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時10歳）と交配したルナパークが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は早田牧場新冠支場。戦績は、中央平地27戦4勝2着3回。1998年の秋華賞(牝G1)で2着に入った他、1999年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大久保正陽厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1997年）

11月29日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。馬体重は424kg。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサンキョウプータンに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（1998年）

2月8日、中9週で迎えた2戦目は、4歳500万下の寒桜賞（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず9着に敗れた。

2月21日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定4歳500万下の飛梅賞（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

3月7日、中1週で迎えた4戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

5月2日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳500万下の矢車賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったマルカコマチにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

5月24日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定4歳500万下のあんず賞（中京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、オースミバラードに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

6月13日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下の奥尻特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のタヤスマッキンリーをクビ差振り切って2勝目をつかんだ。

7月4日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の松前特別（函館芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

8月22日、中6週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の羊ヶ丘特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（3戦1勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のゴールドリーフに1馬身1/4の差をつけて優勝

9月27日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（4戦2勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

10月25日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（5戦2勝）。18頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したファレノプシスを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

11月15日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤哲三騎手（6戦2勝）。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

12月20日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で佐藤哲三騎手（7戦2勝）。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に終わった。

4歳（1999年）

1月30日、中5週で迎えた14戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で佐藤哲三騎手（8戦2勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

2月28日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は9戦連続で佐藤哲三騎手（9戦2勝）。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るメジロドーベルを猛烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて念願の重賞初制覇を果たした。

3月28日、中3週で迎えた16戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

8月8日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた17戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、札幌日経オープン（札幌芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が鈍り10着に終わった。

8月29日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/重）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（10戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

10月17日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（11戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

11月14日、中3週で迎えた20戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（12戦3勝）。18頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

12月19日、中4週で迎えた21戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、4着に入った。

5歳（2000年）

1月30日、中5週で迎えた22戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

3月11日、中5週で迎えた23戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に敗れた。

4月2日、中2週で迎えた24戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では見所を作れず13着に終わった。

9月9日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた25戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（3戦0勝）。13頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に終わった。

10月15日、中4週で迎えた26戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 雨/良）に出走。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

11月12日、中3週で迎えた27戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（4戦0勝）。17頭立ての17番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。