タツジャガー（2005年生、母オオシマエリーヌ）

タツジャガー（2005年3月31日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ジャガー」。毛色は鹿毛。種牡馬のスキャン（当時17歳）と交配したオオシマエリーヌが17歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）大島牧場。戦績は、中央平地7戦0勝2着3回、地方22戦1勝2着3回。

経歴

デビュー前

根本康広厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

8月12日、デビュー戦は佐藤聖也騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌ダート1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は446kg。11頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

3歳（2008年）

4月13日、約8か月の休み明けで迎えた2戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では出色の末脚を披露し、3着に入り込んだ。

4月26日、中1週で迎えた3戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では印象的な伸び脚を見せたが、伸びてきたカンタベリービート決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5月10日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したルイアイザックにクビ差届かず2着に甘んじた。

6月29日、中6週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（福島ダート1150m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

7月13日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、エフティメガミに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

8月2日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（4戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

9月9日、中4週で迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のサファイアフラワー賞（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

11月21日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、イーバンク銀行IN船橋賞（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

4歳（2009年）

4月3日、約4か月半の休み明けで迎えた10戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、清明特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に終わった。

5月8日、中4週で迎えた11戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、さざなみスプリント（船橋ダート1000m 曇/不良）に出走。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

6月11日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、一般C1（船橋ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は左海誠二騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月19日、中4週で迎えた13戦目は、はくちょう座特別（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

8月10日、中2週で迎えた14戦目は、ほうおう座特別（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

8月31日、中2週で迎えた15戦目は、一般C1（船橋ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は繁田健一騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

10月16日、中6週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた16戦目は、森井美香騎手を鞍上に迎えて、徳島県うずしお特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず4着に終わった。

11月6日、中2週で迎えた17戦目は、高知野菜太陽の恵特別（高知ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森井美香騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

11月29日、中2週で迎えた18戦目は、清水サバ特別（高知ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で森井美香騎手（2戦0勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず8着に終わった。

12月13日、中1週で迎えた19戦目は、伊藤千尋騎手を鞍上に迎えて、ファイナルレース（高知ダート1400m 晴/重）に出走。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、ホーエイスナイパーに交わされて1馬身半差の2着となった。

12月31日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、年末年始は馬次第特別（高知ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は森井美香騎手（3戦0勝）。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

5歳（2010年）

1月24日、中2週で迎えた21戦目は、西山裕貴騎手を鞍上に迎えて、笹ヶ峰特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では逸出した伸びを見せたが、マリスブラッシュにアタマ差交わされて2着となった。

2月5日、中1週で迎えた22戦目は、地方重賞の黒潮スプリンターズカップ（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で西山裕貴騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は力尽きて10着に敗れた。

3月5日、中3週で迎えた23戦目は、高野毅騎手を鞍上に迎えて、ひょうたん桜特別（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月9日、中4週で迎えた24戦目は、一般A2（高知ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は西山裕貴騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

5月10日、中3週で迎えた25戦目は、英雄中岡慎太郎特別（高知ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で西山裕貴騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は減速してしまい7着に敗れた。

6月6日、中3週で迎えた26戦目は、海びらき特別（高知ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で西山裕貴騎手（4戦0勝）。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず4着に終わった。

7月4日、中3週で迎えた27戦目は、カヌーで川下り特別（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で西山裕貴騎手（5戦0勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

10月10日、約3か月半の休み明けで迎えた28戦目は、倉兼育康騎手を鞍上に迎えて、一般C3-3（高知ダート1300m 晴/不良）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のサイレントヒルに1馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

11月7日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた29戦目は、一般C2-6（高知ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で倉兼育康騎手（1戦1勝）。6頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、マホロバに交わされて1馬身差の2着に敗れた。