クランチタイム（2008年生、母ドア）

クランチタイム（2008年4月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「正念場」。毛色は鹿毛。種牡馬のクリストワイニング（当時11歳）と交配したドアが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は山本和彦。戦績は、中央平地31戦4勝2着6回。主な勝ち鞍は2012年のドンカスターカップ(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

木原一良厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

8月7日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ムジョウに半馬身交わされて2着となった。

11月28日、約4か月の休養明けで迎えた2戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、ショウナンタスクに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

12月18日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のペプチドサファイアに1馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（2011年）

1月15日、中3週で迎えた4戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

1月30日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり14着に終わった。

2月12日、中1週で迎えた6戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいいところがなく12着に終わった。

8月21日、約6か月半の休養明けで迎えた7戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦1勝）。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったナイトレイダーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

9月4日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は北村友一騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月25日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握り、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のファイティングスピリットでしぶとく粘り込んで、最後は2着のウエストハーバーをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

10月22日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（5戦2勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

11月19日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の円山特別（京都ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（6戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったスリーボストンに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2012年）

1月22日、中8週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は北村友一騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

3月3日、中5週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

4月1日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（5戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

8月11日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた15戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は幸英明騎手（7戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のメイショウクロシオに2馬身半の差をつけて休養明けの一戦をモノにした。

9月8日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（8戦3勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の心肺能力で最後まで踏ん張ったが、勝ったケージーハヤブサに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

9月29日、中2週で迎えた17戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の茨城新聞杯（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘したが、4着に終わった。

11月11日、中5週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のドンカスターカップ（京都ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は幸英明騎手（9戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の闘争本能で渋太く持ち堪えて、最後は2着のアヌエヌエを半馬身振り切って雨下の混戦を制した。

5歳（2013年）

3月31日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた19戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の春風ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では賦性の負けじ魂を発揮してゴールまで頑張り、5着を確保した。

4月14日、中1週で迎えた20戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授のガッツでゴールまで頑張り、4着に入った。

5月19日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の深草ステークス（京都ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

6月22日、中4週で迎えた22戦目は、3歳以上1600万下の三宮ステークス（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で高田潤騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力で最後まで息を切らすことなく走り抜いたが、タイセイファントムに交わされて2馬身差の2着となった。

10月13日、約4か月の休養明けで迎えた23戦目は、3歳以上1600万下の藤森ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高田潤騎手（3戦0勝）。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい13着に終わった。

10月27日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の西陣ステークス（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で高田潤騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天賦の負けん性を発揮してゴールまで勇戦し、4着に入った。

11月17日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上1600万下の貴船ステークス（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で高田潤騎手（5戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

12月15日、中3週で迎えた26戦目は、3歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で高田潤騎手（6戦0勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

6歳（2014年）

4月6日、約3か月半の休養明けで迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で高田潤騎手（7戦0勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に終わった。

4月20日、中1週で迎えた28戦目は、4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で高田潤騎手（8戦0勝）。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

5月4日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の高瀬川ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で高田潤騎手（9戦0勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びを欠き12着に終わった。

5月24日、中2週で迎えた30戦目は、4歳以上1600万下のシドニートロフィー（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で高田潤騎手（10戦0勝）。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

10月19日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた31戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の藤森ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は12戦連続で高田潤騎手（11戦0勝）。15頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいいところがなく12着に終わった。