スリーボストン（2007年生、母スリーサンナイナー）

スリーボストン（2007年3月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のボストンハーバー（当時13歳）と交配したスリーサンナイナーが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）杵臼斉藤牧場。戦績は、中央平地29戦8勝2着4回。2013年の栗東ステークス(オープンハンデ)で2着に入った他、2013年の室町ステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤岡範士厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

10月24日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は500kg。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したクリスタルボーイにアタマ差届かず2着に甘んじた。

11月15日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマイネルレガーロに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2010年）

3月28日、約4か月半の休養明けで迎えた3戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエアティアーモを上がり4位タイの末脚でクビ差だけ差し切って久々の実戦を物にした。

4月25日、中3週で迎えた4戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はタレてしまい13着に終わった。

6月5日、中5週で迎えた5戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、3歳1000万下のあじさいステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく5着に終わった。

11月6日、約5か月の休み明けで迎えた6戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のフルーツラインカップ（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったパーフェクトケンにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

12月5日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の阪神ウェルカムプレミアム（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のメイショウデイムをクビ差振り切って3勝目を手に入れた。

4歳（2011年）

7月10日、約7か月の休養明けで迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の茂原特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

10月16日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の角田浜特別（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

11月5日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したニシオドリームを捕まえ切れず、3馬身差の2着に敗北した。

11月19日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の円山特別（京都ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のクランチタイムに3馬身半の差をつけて4勝目を収める

12月25日、中4週で迎えた12戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の摩耶ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

5歳（2012年）

2月5日、中5週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、3着に入った。

10月27日、約9か月の休養明けで迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の西陣ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に末脚を伸ばしてあっさりと抜け出し、最後は2着のキングオブヘイローに3馬身半の差をつけて久々の実戦を物にした。

11月25日、中3週で迎えた15戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、太秦ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして悠々と抜け出し、最後は2着のエベレストオーに3馬身の差をつけて優勝

12月9日、中1週で迎えた16戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

6歳（2013年）

4月14日、約4か月の休養明けで迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

5月12日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は北村友一騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたマルカバッケン決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

6月15日、中4週で迎えた19戦目は、天保山ステークス（阪神ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで持ち堪えて、最後は2着のマルカフリートに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月19日、約4か月の休み明けで迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のウインラーニッドを3/4馬身振り切ってファンの支持に応えた。

11月24日、中4週で迎えた21戦目は、京都オータムリーフプレミアム（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

12月8日、中1週で迎えた22戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

7歳（2014年）

2月2日、中7週で迎えた23戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（4戦1勝）。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて16着に終わった。

7月13日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から34kg減らして迎えた24戦目は、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（5戦1勝）。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は脚勢が鈍り16着に終わった。

10月25日、約3か月半の休み明けで迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（6戦1勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天授の勝負根性でゴールまで頑張り、5着を確保した。

12月14日、中6週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた26戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が衰えて13着に終わった。

8歳（2015年）

1月5日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンのジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

3月8日、中8週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのポラリスステークス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は北村友一騎手（7戦1勝）。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。

4月19日、中5週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線では見所を作れず12着に終わった。