マルカバッケン（2007年生、母フェイムドグレイス）

マルカバッケン（2007年4月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋スキーのジャンプ台（独）」。毛色は鹿毛。種牡馬のクロフネ（当時9歳）と交配したフェイムドグレイスが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地37戦7勝2着2回、地方3戦0勝2着1回。2013年の北海道スプリントカップ(Jpn3)で2着に入った他、2012年のカペラステークス(G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

増本豊厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2010年）

5月1日、デビュー戦は武幸四郎騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホッコーイェーガーに5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

6月6日、中4週で迎えた2戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一気に末脚を伸ばして、最後は2着のヴェリタスローズに3馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

10月31日、約5か月の休養明けで迎えた3戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

12月5日、中4週で迎えた4戦目は、3歳以上1000万下の阪神ウェルカムプレミアム（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で武幸四郎騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に敗れた。

4歳（2011年）

1月8日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武幸四郎騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は勢いを失って10着に敗れた。

2月12日、中4週で迎えた6戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武幸四郎騎手（5戦2勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

5月15日、約3か月の休養明けで迎えた7戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

6月11日、中3週で迎えた8戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の小千谷特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

7月17日、中4週で迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では、そのまま渾身の力で粘り込んで先頭を奪い、最後は2着のスイートエスケープに2馬身半の差をつけて制した。

8月7日、中2週で迎えた10戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の岩室温泉特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったトーホウプリンセスに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

8月21日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の妙高特別（新潟ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

9月25日、中4週で迎えた12戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の茨城新聞杯（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

10月22日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では物凄い伸び脚で驀進したが、伸びてきたヒシコモンズ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

5歳（2012年）

1月22日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のズンダモチに1馬身半の差をつけて勝利をモノにする

2月5日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のニシオドリームを3/4馬身振り切って5勝目を手中に収めた。

2月25日、中2週で迎えた16戦目は、千葉ステークス（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（5戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月15日、中6週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（6戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦したが、3着に終わった。

6月10日、中7週で迎えた18戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、天保山ステークス（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

10月20日、約4か月半の休み明けで迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れる脚を使えず12着に敗れた。

11月25日、中4週で迎えた20戦目は、太秦ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。

12月9日、中1週で迎えた21戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

6歳（2013年）

1月6日、中3週で迎えた22戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月23日、中6週で迎えた23戦目は、千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のデュアルスウォードに2馬身半の差をつけて優勝

4月14日、中6週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、4着に終わった。

5月12日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のスリーボストンをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

6月13日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた26戦目は、Jpn3の北海道スプリントカップ（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（8戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったセレスハントにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

12月8日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた27戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

7歳（2014年）

1月6日、中3週で迎えた28戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

3月1日、中7週で迎えた29戦目は、千葉ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい12着に敗れた。

4月20日、中6週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンのオルフェーヴルカップ（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月3日、中1週で迎えた31戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、天王山ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

10月25日、約6か月の休養明けで迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は一杯になって13着に終わった。

12月14日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた33戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず9着に終わった。

8歳（2015年）

1月5日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた34戦目は、ハンデ戦でオープンのジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

4月19日、約3か月半の休み明けで迎えた35戦目は、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、最後はメイショウノーベルと並んで5着同着となった。

5月2日、中1週で迎えた36戦目は、天王山ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（6戦2勝）。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず9着に終わった。

6月20日、中6週で迎えた37戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、天保山ステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

7月12日、中2週で迎えた38戦目は、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（7戦2勝）。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず15着に終わった。

10月13日、約3か月の休養明けで迎えた39戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、’15インタラクションカップ（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

11月3日、中2週で迎えた40戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のJBCスプリント（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず13着に終わった。