サクラゼウス（2004年生、母サクラブラッサム）

サクラゼウス（2004年3月9日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋ギリシア神話の主神、全能の神」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時15歳）と交配したサクラブラッサムが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（株）新和牧場。戦績は、中央平地4戦2勝、地方12戦12勝。2007年のファルコンステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤原辰雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

7月2日、デビュー戦は勝浦正樹騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1800m 小雨/重）に出走。馬体重は504kg。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

12月2日、約5か月の休み明けで迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。端を取り切り、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のマルタカエンペラーに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2007年）

1月14日、中5週で迎えた3戦目は、3歳500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のダノンムローに1馬身1/4の差をつけて2勝目をゲットした。

3月10日、中7週で迎えた4戦目は、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

6歳（2010年）

1月24日、約35か月の休養明けで馬体重を前走から47kg増やして迎えた5戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、一般E6（高知ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブイアタッカーに6馬身の差をつけて休養明け初戦をモノにした。

2月7日、中1週で迎えた6戦目は、一般E8（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（1戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のケイエスシンヨシキに3馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

3月7日、中3週で迎えた7戦目は、一般E7（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で赤岡修次騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のテンブレイクに2馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

3月22日、中1週で迎えた8戦目は、頑張れ高知けいば特別（高知ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で赤岡修次騎手（3戦3勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のテンブレイクに1馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

4月4日、中1週で迎えた9戦目は、一般C3-6（高知ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で赤岡修次騎手（4戦4勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のチョットグルービーに1馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

4月17日、中1週で迎えた10戦目は、新緑萌ゆる土佐路特別（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で赤岡修次騎手（5戦5勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のナムラコマンドに2馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

5月16日、中3週で迎えた11戦目は、高知上りガツオ特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で赤岡修次騎手（6戦6勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のグローリータンゴに3馬身の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

5月30日、中1週で迎えた12戦目は、高城レイラ誕生日特別（高知ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で赤岡修次騎手（7戦7勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のエイダイジャンプに3馬身の差をつけて貫禄の8連勝を決めた。

6月25日、中3週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた13戦目は、木造高知駅舎特別（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で赤岡修次騎手（8戦8勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて、最後は2着のパブリッシャーを半馬身振り切って驚異の9連勝を決めた。

7月10日、中1週で迎えた14戦目は、土佐の宵まつり特別（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で赤岡修次騎手（9戦9勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のエイダイジャンプに3馬身の差をつけて10連勝を達成した。

8月2日、中2週で迎えた15戦目は、一般C1-2（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で赤岡修次騎手（10戦10勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のデュヴァルに3馬身の差をつけて連勝数を11に伸ばした。

8月22日、中2週で迎えた16戦目は、正也&映璃子来場特別（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で赤岡修次騎手（11戦11勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のカシマゼロワンに3馬身の差をつけて連勝数を12に伸ばした。