スリアンヴォス（2020年生、母スターアクトレス）

スリアンヴォス（2020年3月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「勝利(ギリシャ語)」。毛色は鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時13歳）と交配したスターアクトレスが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は藤原牧場。戦績は、中央平地9戦0勝、地方8戦6勝。主な勝ち鞍は2023年の3歳C2三。

経歴

デビュー前

1歳のとき、藤原牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、藤原牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、大久保俊によって495万円で落札された。

和田雄二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

6月12日、デビュー戦は丸田恭介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

11月20日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

12月4日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

3歳（2023年）

2月12日、中9週で迎えた4戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/重）に出走。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

3月5日、中2週で迎えた5戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。17頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に終わった。

3月25日、中2週で迎えた6戦目は、秋山稔樹騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2200m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

4月8日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、3歳未勝利（福島芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山稔樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に終わった。

7月15日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝2600m 雨/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では速い脚を使えず11着に敗れた。

8月6日、中2週で迎えた9戦目は、土田真翔騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝2600m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に終わった。

2023年8月10日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

9月24日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、3歳C2三（盛岡ダート1200m 晴/稍重）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばしてすんなりと抜け出し、最後は2着のラストサミットに3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月10日、中1週で迎えた11戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、一般C2二（盛岡ダート1400m 曇/不良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のモンセラットをアタマ差振り切って2勝目を掴み取った。

11月5日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた12戦目は、一般C1六（盛岡ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で高松亮騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、4着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた13戦目は、一般C1七（盛岡ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で高松亮騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

12月16日、中3週で迎えた14戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るビットコインを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って3勝目を手にした。

4歳（2024年）

1月18日、中4週で迎えた15戦目は、一般C2七八（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロンリープラネットに3馬身の差をつけて4勝目を挙げた。

2月6日、中2週で迎えた16戦目は、一般C2三四（船橋ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るジンフィンドールを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って断然の支持に応えた。

3月5日、中3週で迎えた17戦目は、早春賞（船橋ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で御神本訓史騎手（3戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のアルファマドンナに2馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。