ビッグモンロー（1994年生、母モルゲンロート）

ビッグモンロー（1994年4月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のトニービン（当時11歳）と交配したモルゲンロートが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地20戦4勝2着2回、地方1戦0勝。1997年のカーネーションカップ(オープン牝)に勝利した他、1997年のスイートピーステークス(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中尾正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

12月7日、デビュー戦は塩村克己騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は438kg。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったオレンジピールに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

12月22日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のルミエールダムールに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（1997年）

1月7日、中1週で迎えた3戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紅梅賞（京都芝1200m 曇/良）に出走。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

1月27日、中2週で迎えた4戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のあすなろ賞（小倉芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

2月16日、中2週で迎えた5戦目は、田島裕和騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。15頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、5着を確保した。

3月1日、中1週で迎えた6戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず4着に終わった。

3月15日、中1週で迎えた7戦目は、常石勝義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

4月6日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定4歳500万下のミモザ賞（中山芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で常石勝義騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のように急駛したが、抜け出したスパークアローにハナ差届かず2着に惜敗した。

5月4日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で常石勝義騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

5月17日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定4歳500万下のあんず賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で常石勝義騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るタガノラピスを鮮やかな末脚で半馬身差し切って2勝目をマークした。

5月24日、連闘で迎えた11戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのカーネーションカップ（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一気に末脚を伸ばして、最後は2着のトムボーイキャットに1馬身1/4の差をつけて3勝目を手に入れた。

9月21日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は常石勝義騎手（4戦1勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

10月19日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で常石勝義騎手（5戦1勝）。18頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。

11月9日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で常石勝義騎手（6戦1勝）。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では最後まで息が続かず13着に終わった。

4歳（1998年）

7月19日、約8か月半の休養明けで迎えた15戦目は、4歳以上900万下の城崎特別（阪神芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で常石勝義騎手（7戦1勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に敗れた。

8月1日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の天王寺特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で常石勝義騎手（8戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るグレイスダンサーを上がり2位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて勝利を手に入れた。

9月23日、中7週で迎えた17戦目は、牝馬限定G3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 雨/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に敗れた。

10月18日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

11月1日、中1週で迎えた19戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の高雄ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた20戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に終わった。

12月20日、中3週で迎えた21戦目は、松本達也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では決め手が足りず13着に終わった。