モズカッチャン（2014年生、母サイトディーラー）

モズカッチャン（2014年2月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋人名愛称」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハービンジャー（当時8歳）と交配したサイトディーラーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は目黒牧場。戦績は、中央平地11戦4勝2着1回、海外1戦0勝。2017年のエリザベス女王杯(牝G1)に勝利した他、2017年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

鮫島一歩厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

12月24日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は476kg。13頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

3歳（2017年）

1月17日、中2週で迎えた2戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

2月12日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のジャーミネイトに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3月26日、中5週で迎えた4戦目は、3歳500万下（中山芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では総身の力で末脚を持続させて、最後は2着のビービーガウディをクビ差振り切って2勝目を挙げた。

4月23日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヤマカツグレースをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

5月21日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（3戦2勝）。18頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、勝ったソウルスターリングに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

9月17日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

10月15日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では超凡な末脚を繰り出し、3着に入った。

11月12日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のクロコスミアをクビ差振り切って中距離女王の座を掴み取った。

4歳（2018年）

2月11日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は4戦連続でM.デムーロ騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず4着に敗れた。

3月31日、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G1のドバイシーマクラシック（アラブ首長国連邦・メイダン芝2410m）に出走。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。6着に終わった。

8月19日、約4か月半の休養明けで迎えた12戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では非凡な末脚を披露したが、3着に終わった。

11月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（5戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月23日、中5週で迎えた14戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（6戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

5歳（2019年）

3月10日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた15戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦2勝）。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。