ゲイリーマグナム（1993年生、母Foolish Miz）

ゲイリーマグナム（1993年2月11日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアフリート（当時9歳）と交配したFoolish Mizが14歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地20戦8勝2着2回、地方1戦0勝。1999年の関越ステークス(オープン)に勝利した他、1998年の神無月ステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

秋山雅一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1995年）

12月9日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は450kg。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では逸出した伸びを見せたが、伸びてきたディコーラム決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

3歳（1996年）

2月3日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクラシックウインに4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3月24日、中6週で迎えた3戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ナスケンエースに3/4馬身交わされて2着に敗れた。

10月6日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

10月19日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマウンテンヒーローに7馬身の差をつけて順当に勝利した。

11月16日、中3週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の深秋特別（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

4歳（1997年）

3月23日、約4か月の休養明けで迎えた7戦目は、田村宏之騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り曇/重）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい13着に敗れた。

4月13日、中2週で迎えた8戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の舞浜特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

5月10日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の鎌倉特別（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6月22日、中5週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るクラシックウインを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて3勝目を手にした。

7月26日、中4週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の豊栄特別（新潟芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で後藤浩輝騎手（3戦1勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

8月17日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上900万下の瀬波特別（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で後藤浩輝騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリンガスエリートに6馬身の差をつけて4勝目を収める

9月13日、中3週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の初風ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で後藤浩輝騎手（5戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のヨイチオーに2馬身の差をつけて優勝

12月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の北総ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で後藤浩輝騎手（6戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

5歳（1998年）

6月13日、約6か月半の休み明けで迎えた15戦目は、5歳以上1600万下のフランスカップ（東京芝1600m 雨/重）に出走。鞍上は8戦連続で後藤浩輝騎手（7戦3勝）。14頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい13着に終わった。

7月26日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の北陸ステークス（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で後藤浩輝騎手（8戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のオースミジェットに1馬身1/4の差をつけて6勝目を手にした。

8月16日、中2週で迎えた17戦目は、関越ステークス（新潟ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は10戦連続で後藤浩輝騎手（9戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

10月24日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、神無月ステークス（東京ダート1600m 小雨/重）に出走。鞍上は11戦連続で後藤浩輝騎手（10戦4勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のオースミジェットをクビ差振り切って優勝

11月14日、中2週で迎えた19戦目は、霜月ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で後藤浩輝騎手（11戦5勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

6歳（1999年）

8月14日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた20戦目は、関越ステークス（新潟ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で後藤浩輝騎手（12戦5勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマジックゲームに3馬身の差をつけて休養明け初戦をモノにした。

9月15日、中4週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた21戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、G3の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。