マジックゲーム（1993年生、母サムモアマジック）

マジックゲーム（1993年6月3日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のシンボリルドルフ（当時12歳）と交配したサムモアマジックが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）冨岡牧場。戦績は、中央平地28戦6勝2着4回、地方10戦1勝2着3回。1997年の東海ウインターステークス(G2)で4着に入った他、1999年の灘ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1996年）

2月3日、デビュー戦は村本善之騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るダンディエンペラーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月24日、中2週で迎えた2戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るドラマチックライフを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて順当に勝利した。

3月17日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若葉ステークス（中山芝2000m 曇/不良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

4月14日、中3週で迎えた4戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若草ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

5月4日、中2週で迎えた5戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の青葉賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり14着に終わった。

4歳（1997年）

2月23日、約10か月の休み明けで迎えた6戦目は、常石勝義騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では矢のように急駛したが、抜け出したニホンピロホーリーにクビ差届かず2着となった。

3月8日、中1週で迎えた7戦目は、5歳以上900万下の洲本特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のコーヒーブレイクをクビ差振り切って制した。

3月22日、中1週で迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、陽春ステークス（阪神ダート1800m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

4月6日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦の梅田ステークス（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は村本善之騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

4月20日、中1週で迎えた10戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、丹沢ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のヨイチオーに4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月17日、中3週で迎えた11戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート2100m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

6月8日、中2週で迎えた12戦目は、金折知則騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの東海ステークス（中京ダート1700m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。

6月29日、中2週で迎えた13戦目は、灘ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は村本善之騎手（2戦1勝）。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

11月15日、約4か月半の休養明けで迎えた14戦目は、トパーズステークス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（3戦1勝）。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に終わった。

11月30日、中1週で迎えた15戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ウインターステークス（中京ダート2300m 晴/重）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

12月13日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

12月28日、中1週で迎えた17戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、G1の東京大賞典（大井ダート2800m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。4着を確保した。

5歳（1998年）

1月18日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したターボインパルスを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

6月28日、約5か月半の休み明けで迎えた19戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下のグリーンステークス（阪神芝2500m 曇/良）に出走。8頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。最後はバタバタになってしまい8着に終わった。

7月20日、中2週で迎えた20戦目は、G3のマーキュリーカップ（水沢ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。7着に敗れた。

8月9日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた21戦目は、4歳以上1600万下のやまなみステークス（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

8月23日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の花見小路ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では超凡な末脚を繰り出し、4着に入った。

9月12日、中2週で迎えた23戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（4戦1勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

9月19日、連闘で迎えた24戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のながつきステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

10月17日、中3週で迎えた25戦目は、4歳以上1600万下の赤富士ステークス（東京ダート2100m 雨/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線に入ると、前で粘るミッドナイトメテオを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

6歳（1999年）

5月22日、約7か月の休み明けで迎えた26戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（5戦0勝）。15頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に終わった。

6月13日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンの東海ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（6戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、5着に終わった。

7月4日、中2週で迎えた28戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、灘ステークス（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のキクノグリッターを半馬身振り切って6勝目を掴み取った。

7月20日、中1週で迎えた29戦目は、G3のマーキュリーカップ（水沢ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（7戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。4着に終わった。

7月31日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた30戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、マリーンステークス（函館ダート1700m 雨/良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、伸びてきたニホンピロジュピタ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

8月14日、中1週で迎えた31戦目は、関越ステークス（新潟ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（5戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったゲイリーマグナムに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

7歳（2000年）

8月28日、約12か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた32戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、一般A1（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。4着に敗れた。

9月11日、中1週で迎えた33戦目は、一般A1（水沢ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。4着に敗れた。

9月23日、中1週で迎えた34戦目は、一般A1（水沢ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林俊彦騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。最後は、勝ったグローバルゴットからクビ差の2着に惜敗した。

11月20日、中7週で迎えた35戦目は、沢田盛夫利騎手を鞍上に迎えて、一般A1（盛岡ダート1800m 雨/不良）に出走。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のケイアイマイウルフに4馬身の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

12月31日、中5週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた36戦目は、地方重賞の桐花賞（水沢ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は小林俊彦騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったトーホウエンペラーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

8歳（2001年）

4月15日、約3か月半の休み明けで迎えた37戦目は、まんさく賞（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（4戦0勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったバンチャンプから1馬身差の2着となった。

5月13日、中3週で迎えた38戦目は、阿部英俊騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のシアンモア記念（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では決め手が足りず4着に終わった。