イチオカ（2005年生、母ニシノティアラ）

イチオカ（2005年4月9日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「地名（市岡）より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のコマンダーインチーフ（当時15歳）と交配したニシノティアラが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は能登ファーム。戦績は、中央平地33戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2011年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

3月1日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は512kg。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のインプリシットに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3月22日、中2週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のリュウケンを半馬身振り切って下馬評通りの実力を証明した。

6月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳1000万下のあおぎりステークス（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

6月21日、連闘で迎えた4戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の出石特別（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

8月30日、中9週で迎えた5戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず11着に敗れた。

4歳（2009年）

1月4日、約4か月の休養明けで迎えた6戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では超凡な末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

2月28日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず9着に敗れた。

3月22日、中2週で迎えた8戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 雨/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

9月26日、約6か月半の休養明けで迎えた9戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月4日、連闘で迎えた10戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

5歳（2010年）

4月24日、約6か月半の休養明けで迎えた11戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったファンドリカップにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

5月16日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

6月26日、中5週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

7月10日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

10月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したダスタップにクビ差届かず2着に惜敗した。

10月23日、中2週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた16戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

10月30日、連闘で迎えた17戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

12月4日、中4週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、4着に終わった。

12月25日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では矢のように急駛したが、抜け出したキングパーフェクトを捕まえ切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

6歳（2011年）

1月16日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のトウショウカズンを3/4馬身振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

2月12日、中3週で迎えた21戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、勝ったゴールドバシリスクにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

2月27日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた22戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず12着に敗れた。

5月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

6月11日、中3週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた24戦目は、4歳以上1000万下の小千谷特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では非凡な末脚を繰り出し、3着に入った。

7月9日、中3週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下の枚方特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は小坂忠士騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では見せ場を作れず15着に敗れた。

10月10日、約3か月の休み明けで迎えた26戦目は、3歳以上1000万下のかけはし賞（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に終わった。

7歳（2012年）

1月15日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた27戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の初春賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。

2月11日、中3週で迎えた28戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

3月18日、中4週で迎えた29戦目は、4歳以上1000万下の洲本特別（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

5月12日、中7週で迎えた30戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の八海山特別（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、5着に終わった。

6月16日、中4週で迎えた31戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鶴見特別（阪神ダート1200m 小雨/不良）に出走。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

10月27日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた32戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小坂忠士騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず14着に終わった。

8歳（2013年）

9月8日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg絞って迎えた33戦目は、3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で小坂忠士騎手（3戦0勝）。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。