グレートユーティー（1985年生、母グレートフレンド）

グレートユーティー（1985年5月17日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のブレイヴエストローマン（当時13歳）と交配したグレートフレンドが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）豊郷牧場。戦績は、中央平地18戦3勝2着3回。1989年の大阪城ステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坂口正大厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

7月26日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は464kg。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

3歳（1988年）

1月9日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、増井裕騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で驀進したが、勝ったミリオンプリンスにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

1月24日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増井裕騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線に入ると、前で粘るハッピーダンデイを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

2月13日、中2週で迎えた4戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下の梅花賞（京都ダート1800m 曇/良）に出走。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したワンダーテイオーを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

3月5日、中2週で迎えた5戦目は、4歳400万下（阪神ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、勝ったホロトアイフルに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月1日、中7週で迎えた6戦目は、4歳400万下の端午賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は増井裕騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

5月22日、中2週で迎えた7戦目は、4歳400万下（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で増井裕騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

5月29日、連闘で迎えた8戦目は、4歳400万下の野苺賞（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で増井裕騎手（4戦1勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

6月18日、中2週で迎えた9戦目は、4歳400万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で増井裕騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入った。

7月2日、中1週で迎えた10戦目は、4歳400万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で増井裕騎手（6戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るマルベリールーラーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4歳（1989年）

1月14日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた11戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で増井裕騎手（7戦2勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に敗れた。

1月29日、中1週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下の山城特別（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で増井裕騎手（8戦2勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

2月18日、中2週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で増井裕騎手（9戦2勝）。8頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に終わった。

3月4日、中1週で迎えた14戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の淡路特別（阪神芝2500m 雨/重）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のティエッチスーパーに1馬身1/4の差をつけて3勝目をゲットした。

3月25日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の京橋ステークス（阪神芝2500m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦1勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

4月9日、中1週で迎えた16戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2500m 晴/稍重）に49kgの軽斤量で出走。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入り込んだ。

5月14日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず14着に終わった。

6月3日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の灘ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず9着に終わった。