ウイナーズサン（1989年生、母ノーザンドーター）

ウイナーズサン（1989年4月28日）は、日本の競走馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のニホンピロウイナー（当時9歳）と交配したノーザンドーターが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地19戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は1993年の日豊特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1991年）

7月7日、デビュー戦は坂本勝美騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は430kg。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

7月20日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

9月7日、中6週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（函館芝1200m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で坂本勝美騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手が足りず8着に終わった。

9月22日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（函館芝1200m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で坂本勝美騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

3歳（1992年）

4月25日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた5戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

5月9日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（東京芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では稟性の負けん性を発揮してゴールまでタレずに走り切り、3着に入った。

6月20日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、4歳未勝利（福島芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本広喜騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のエクセルコーチに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

4歳（1993年）

2月21日、約8か月の休養明けで迎えた8戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は坂本勝美騎手（4戦0勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

3月6日、中1週で迎えた9戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（5戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では豪脚を爆発させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のトーヨーラクーンに1馬身1/4の差をつけて優勝

3月20日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の日豊特別（小倉芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で坂本勝美騎手（6戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るメイショウライジンを異次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて制した。

6月19日、約3か月の休養明けで迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のHTB賞（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂本勝美騎手（7戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したコウチカムイオーを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

7月3日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下のHBC杯（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で坂本勝美騎手（8戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月18日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の日高特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では脚が上がってしまい7着に敗れた。

8月14日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の駒場特別（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

9月5日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の北海ハンデキャップ（函館芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本広喜騎手（5戦1勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

10月17日、中5週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下の山中湖特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で橋本広喜騎手（6戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

5歳（1994年）

10月2日、約11か月半の休み明けで迎えた17戦目は、A.ムンロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

10月22日、中2週で迎えた18戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

11月13日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のリンガスロードを半馬身振り切って久しぶりに美酒を浴びた。