サチノラパシオン（2005年生、母ラパシオン）

サチノラパシオン（2005年3月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「馬主名より＋母名」。毛色は鹿毛。種牡馬のマヤノトップガン（当時13歳）と交配したラパシオンが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）笹地牧場。戦績は、中央平地6戦0勝2着2回、地方23戦4勝。主な勝ち鞍は2009年の鴫立沢特別(一般C2一)。

経歴

デビュー前

加藤和宏厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2008年）

1月13日、デビュー戦は加藤士津八騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は442kg。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

2月9日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤士津八騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

6月28日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた3戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、サンワードヒラリーに半馬身交わされて2着となった。

10月4日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg絞って迎えた4戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、ツーピースに交わされて7馬身差の2着となった。

11月9日、中4週で迎えた5戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の檜原湖特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が衰えて10着に終わった。

11月15日、連闘で迎えた6戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

4歳（2009年）

4月27日、約5か月半の休養明けで迎えた7戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、トワイライトオープニング賞（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく5着に敗れた。

5月19日、中2週で馬体重を前走から19kg増やして迎えた8戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、扇島特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に終わった。

6月19日、中3週で迎えた9戦目は、佐藤博紀騎手を鞍上に迎えて、鴫立沢特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のミシカをクビ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

7月16日、中3週で迎えた10戦目は、一般C1四（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤博紀騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のパレスターボに1馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

7月29日、中1週で迎えた11戦目は、一般C1二三（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤博紀騎手（2戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

8月19日、中2週で迎えた12戦目は、一般C1二（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤博紀騎手（3戦2勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のツヨガリに1馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

9月8日、中2週で迎えた13戦目は、一般B3三（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤博紀騎手（4戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

10月8日、中3週で迎えた14戦目は、金時山特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は今野忠成騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた15戦目は、幕張特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

11月11日、中1週で迎えた16戦目は、トパーズスター賞（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（3戦0勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に敗れた。

5歳（2010年）

5月12日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から15kg減らして迎えた17戦目は、一般C1三四（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は佐藤博紀騎手（5戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

6月18日、中4週で迎えた18戦目は、一般C1三（川崎ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（4戦0勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では生得の持続力でジリジリと辛抱強く粘り込んで先頭に立ち、最後は2着のナムラタイシをハナ差振り切って雨中の大激戦を制した。

7月7日、中2週で迎えた19戦目は、天の川特別（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（5戦1勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず9着に敗れた。

7月29日、中2週で迎えた20戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、一般C1四五（大井ダート1500m 内回り雨/不良）に出走。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

8月20日、中2週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた21戦目は、サザンクロス特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（6戦1勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

9月10日、中2週で迎えた22戦目は、柏尾川特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（7戦1勝）。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。

10月1日、中2週で迎えた23戦目は、狩場特別（川崎ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は酒井忍騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり12着に終わった。

10月28日、中3週で迎えた24戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、クラシックジュニアカップ（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、4着を確保した。

11月17日、中2週で迎えた25戦目は、A.ムンロ騎手を鞍上に迎えて、ブリリアント特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

6歳（2011年）

1月4日、中6週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた26戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、松竹梅特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

1月24日、中2週で迎えた27戦目は、一般C1四五（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に終わった。

2月8日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた28戦目は、一般C1六（浦和ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に終わった。

3月3日、中2週で馬体重を前走から7kg戻して迎えた29戦目は、牝馬限定戦のひなまつり特別（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいいところがなく12着に終わった。