イイデエース（2006年生、母ウージャ）

イイデエース（2006年6月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋第一人者」。毛色は鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時11歳）と交配したウージャが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）武田牧場。戦績は、中央平地30戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2009年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

北出成人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

9月6日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は462kg。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したプリンセスパトラにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月27日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

3歳（2009年）

1月4日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では全く伸びず14着に敗れた。

2月7日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

3月1日、中2週で迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

3月22日、中2週で迎えた6戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

4月11日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のスターリースカイに1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

4月26日、中1週で迎えた8戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての16番人気で大外18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、6着に入り込んだ。

6月27日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の十勝岳特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

7月11日、中1週で迎えた10戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の富良野特別（札幌芝2600m 曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

8月2日、中2週で迎えた11戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のレジェンドブルーに1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

9月5日、中4週で迎えた12戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の道新スポーツ賞（札幌芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

9月20日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦1勝）。18頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

10月18日、中3週で迎えた14戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての18番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では全く伸びず15着に終わった。

4歳（2010年）

1月30日、約3か月半の休養明けで迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の中京スポニチ賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

2月20日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の東山特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦1勝）。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

3月7日、中1週で迎えた17戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の富里特別（中山芝1800m 雨/重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

3月20日、中1週で迎えた18戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の鎌ケ谷特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

4月11日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の野島崎特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

6月27日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の遊楽部特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

7月3日、連闘で馬体重を前走から8kg絞って迎えた21戦目は、3歳以上500万下の大森浜特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は一杯になって6着に敗れた。

7月18日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下の駒ケ岳特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

8月29日、中5週で迎えた23戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（3戦1勝）。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

9月11日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたウォークラウン決め手に屈してクビ差の2着となった。

9月26日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた25戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（5戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のザピエールに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月2日、連闘で迎えた26戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のライラック賞（札幌芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後はバタバタになってしまい14着に敗れた。

10月30日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の三春駒特別（福島芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

5歳（2011年）

4月23日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から26kg戻して迎えた28戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下のシドニートロフィー（京都芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（6戦2勝）。15頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は垂れてしまい13着に終わった。

5月7日、中1週で迎えた29戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（7戦2勝）。18頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

7月31日、約3か月の間隔を開けて迎えた30戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下のかもめ島特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に終わった。