アカネサス（2016年生、母クィーンズバーン）

アカネサス（2016年2月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「茜さす。美しく光り輝く、という意の枕詞」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時8歳）と交配したクィーンズバーンが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地4戦1勝。主な勝ち鞍は2019年の1999メモリアルエルコンドルパサーカップ(2勝クラス)。

経歴

デビュー前

浅見秀一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

6月3日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のサワサワをアタマ差振り切って初白星を挙げた。

8月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、2歳オープンのクローバー賞（札幌芝1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

10月7日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下のりんどう賞（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず4着に敗れた。

10月27日、中2週で迎えた4戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。7頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい5着に終わった。

3歳（2019年）

1月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。端を取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて6着に敗れた。

2月17日、中4週で迎えた6戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、伸びてきたヒデノヴィーナス決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

5月26日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

7月6日、中5週で迎えた8戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（函館ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では、そのまま渾身の力で粘り続けて抜け出し、最後は2着のダイメイサツキに4馬身の差をつけて2勝目を手にした。

8月3日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスの桑園特別（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

8月18日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラス（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、伸びてきたタマモコーラス決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

9月16日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラスの1999メモリアルエルコンドルパサーカップ（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、不屈の闘争本能で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のデピュティプライムに1馬身の差をつけて3勝目をつかんだ。

12月22日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスの2019フェアウェルステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい15着に敗れた。

4歳（2020年）

3月1日、中9週で迎えた13戦目は、4歳以上3勝クラスのブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で池添謙一騎手（5戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて11着に敗れた。

5月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの八海山ステークス（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

6月27日、中5週で迎えた15戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの水無月ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、3着に入った。

7月25日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上3勝クラスのしらかばステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（6戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

9月12日、中6週で迎えた17戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り小雨/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

10月25日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの桂川ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい17着に敗れた。

2020年12月17日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。