フクノドリーム（2011年生、母キャニオンリリー）

フクノドリーム（2011年3月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋夢」。毛色は栗毛。種牡馬のヨハネスブルグ（当時12歳）と交配したキャニオンリリーが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）谷川牧場。戦績は、中央平地23戦2勝2着3回、地方1戦1勝。2014年のアイビスサマーダッシュ(G3)で2着に入った他、2013年のエーデルワイス賞(牝Jpn3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、谷川牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって630万円で落札された。2歳のとき、JRA日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、福島実によって525万円で落札された。

杉浦宏昭厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

6月22日、デビュー戦は横山和生騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館ダート1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は478kg。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したタマモエスカルゴを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月13日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を爆発させて難なく抜け出し、最後は2着のディアゴッホに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月1日、中6週で迎えた3戦目は、2歳オープンのすずらん賞（函館芝1200m 小雨/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、苛烈なペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のファソンに6馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

10月10日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳Jpn3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で横山和生騎手（3戦2勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のラブミーブルーに4馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

11月9日、中3週で迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

3歳（2014年）

3月16日、約4か月の休み明けで迎えた6戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

4月13日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は横山和生騎手（4戦3勝）。18頭立ての18番人気で11番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、リードを2馬身以上保って、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり15着に終わった。

5月4日、中2週で迎えた8戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（5戦3勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

7月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（6戦3勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

8月3日、中1週で迎えた10戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。最後は、勝ったセイコーライコウから半馬身差の2着となった。

8月31日、中3週で迎えた11戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山和生騎手（7戦3勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

10月19日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民友カップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。

4歳（2015年）

7月25日、約9か月半の休み明けで迎えた13戦目は、3歳以上1600万下の函館日刊スポーツ杯（函館芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

8月29日、中4週で迎えた14戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の稲妻ステークス（新潟芝1000m 晴/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月13日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下のながつきステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は横山和生騎手（8戦3勝）。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、3着に入った。

10月18日、中4週で迎えた16戦目は、3歳以上1600万下の藤森ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に敗れた。

5歳（2016年）

1月16日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の初春ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

2月28日、中5週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた18戦目は、4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたワイドエクセレント決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3月26日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の春風ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

4月17日、中2週で迎えた20戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず12着に敗れた。

5月7日、中2週で迎えた21戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の駿風ステークス（新潟芝1000m 晴/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。11着に敗れた。

10月2日、約5か月の休養明けで迎えた22戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって15着に終わった。

10月23日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上1600万下の北陸ステークス（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に敗れた。

11月6日、中1週で迎えた24戦目は、草野太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のみちのくステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では脚を伸ばせず14着に終わった。