タキオンスピリット（2004年生、母ダイアモンドシティ）

タキオンスピリット（2004年4月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「父名の一部＋精神」。毛色は栗毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時6歳）と交配したダイアモンドシティが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、地方12戦10勝。主な勝ち鞍は2008年の葉月特別(一般A2以下ハンデ)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、白老ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

池田孝厩舎（川崎）へ入厩。

3歳（2007年）

7月6日、デビュー戦は佐藤博紀騎手を鞍上に据えて、3歳（川崎ダート1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は530kg。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のロキロキに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月23日、中1週で迎えた2戦目は、3歳（川崎ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤博紀騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るオートパンティスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は9馬身の差をつけて勝利をモノにする

8月7日、中1週で迎えた3戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のサードニクスフラワー賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエフケーフィルに8馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

8月28日、中2週で迎えた4戦目は、一般C1五（川崎ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握り、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエフケーフィルに3馬身の差をつけて負け知らずの4連勝を決めた。

9月13日、中1週で迎えた5戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳S3の戸塚記念（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

4歳（2008年）

1月2日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、一般C1四（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るミヤビツヨシオーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて5勝目をつかんだ。

2月1日、中3週で迎えた7戦目は、探梅特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグランドキーマンに5馬身の差をつけて6勝目を獲得した。

2月29日、中3週で迎えた8戦目は、望春特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきり、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアイウィルウインに4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月15日、中6週で迎えた9戦目は、エイプリルスター賞（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のレスポンスシチーに4馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

7月15日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から11kg減らして迎えた10戦目は、三浦すいか特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（4戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサイレントドリームに5馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

8月6日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦の葉月特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（5戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のリスキーアフェアに2馬身半の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

7歳（2011年）

1月27日、約30か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた12戦目は、姫椿特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤博紀騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではいいところがなく14着に敗れた。