エボニービジョン（2001年生、母Soaring Sultana）

エボニービジョン（2001年3月20日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「漆黒の幻。黒鹿毛の馬体より」。毛色は青鹿毛。種牡馬のWild Again（当時21歳）と交配したSoaring Sultanaが13歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地17戦2勝、地方2戦0勝。主な勝ち鞍は2004年の下北半島特別(500万下)。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額3,200万円（8万×400口）で一口馬主が募集された。

萩原清厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

7月6日、デビュー戦は菊沢隆徳騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に敗れた。

8月3日、中3週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のカネスベネフィットに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

10月4日、中8週で迎えた3戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦1勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

3歳（2004年）

7月10日、約9か月半の休養明けで迎えた4戦目は、3歳以上500万下の下北半島特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で菊沢隆徳騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のダンシングブルームをクビ差振り切って休養明けの一戦をモノにした。

8月1日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上1000万下のUHB杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で菊沢隆徳騎手（4戦2勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

8月22日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下のポプラ特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で菊沢隆徳騎手（5戦2勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず9着に敗れた。

4歳（2005年）

7月2日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

8月7日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず最後はフレンチムスメと並んで10着同着となった。

5歳（2006年）

1月8日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

4月29日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた10戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

8月6日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月23日、中1週で迎えた12戦目は、アルビレオ特別（旭川ダート1000m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。5着に敗れた。

11月12日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

12月14日、中4週で迎えた14戦目は、ディセンバースター賞（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6歳（2007年）

6月30日、約6か月半の休養明けで迎えた15戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の江差特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

10月6日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

10月21日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下の土湯温泉特別（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（7戦2勝）。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

11月18日、中3週で迎えた18戦目は、草野太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

12月16日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で草野太郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手が足りず12着に終わった。