カネスベネフィット（2001年生、母ジャスーラー）

カネスベネフィット（2001年3月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋有益」。毛色は栗毛。種牡馬のMiswaki（当時23歳）と交配したジャスーラーが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）福田牧場。戦績は、中央平地43戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2005年の4歳以上1000万下(牝)。

経歴

デビュー前

根本康広厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

7月12日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（函館芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

7月27日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館ダート1000m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

8月3日、連闘で迎えた3戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（函館芝1200m 雨/重）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったエボニービジョンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

9月13日、中5週で迎えた4戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌ダート1000m 雨/良）に出走。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したテイエムデウスを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

10月4日、中2週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（札幌芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したカリプソパンチを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

10月25日、中2週で迎えた6戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

11月9日、中1週で迎えた7戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1200m 小雨/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

3歳（2004年）

2月7日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

3月6日、中3週で迎えた9戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばしてあっさりと抜け出し、最後は2着のサザンディップに3馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

3月27日、中2週で迎えた10戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

4月18日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の水芭蕉特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のキクカネイチャを半馬身振り切って2勝目を獲得した。

5月2日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた12戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての17番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は減速してしまい14着に終わった。

7月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の長万部特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に終わった。

8月7日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の八雲特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。最後は脚を失くしてしまい15着に終わった。

8月22日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下のポプラ特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（2戦0勝）。14頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。

9月4日、中1週で迎えた16戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。

9月25日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下のおおぞら特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に終わった。

10月3日、連闘で馬体重を前走から14kg絞って迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のSTV賞（札幌芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず8着に終わった。

11月27日、中7週で迎えた19戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての17番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場なく12着に終わった。

12月18日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい13着に終わった。

4歳（2005年）

1月16日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は津村明秀騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着を確保した。

1月29日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るミスフェリチタを豪快な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて制した。

2月19日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の春望ステークス（東京ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦1勝）。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバテてしまい16着に終わった。

6月18日、約4か月の休養明けで迎えた24戦目は、3歳以上1000万下のさくらんぼ特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（3戦0勝）。14頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず11着に終わった。

7月3日、中1週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた25戦目は、佐藤聖也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鶴ヶ城特別（福島ダート1150m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず7着に終わった。

9月3日、中8週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの越後ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に48kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で佐藤聖也騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい9着に終わった。

9月17日、中1週で迎えた27戦目は、3歳以上1000万下の葛飾特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤聖也騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に終わった。

10月9日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西湖特別（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤聖也騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて15着に終わった。

10月22日、中1週で迎えた29戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、伸びてきたゼンノエキスプレス決め手に屈してクビ差の2着となった。

11月6日、中1週で迎えた30戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

11月27日、中2週で迎えた31戦目は、D.ボニヤ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のセレブレイション賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

12月11日、中1週で迎えた32戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

5歳（2006年）

3月26日、約3か月半の休養明けで迎えた33戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

4月8日、中1週で迎えた34戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

5月14日、中4週で迎えた35戦目は、4歳以上1000万下の清里特別（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は小野次郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

5月27日、中1週で迎えた36戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（4戦0勝）。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

6月24日、中3週で迎えた37戦目は、3歳以上1000万下の潮騒特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（3戦0勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた38戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の竜飛崎特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（4戦0勝）。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

7月23日、中1週で迎えた39戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の渡島特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に終わった。

8月13日、中2週で迎えた40戦目は、3歳以上1000万下の摩周湖特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋司騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

10月15日、中8週で迎えた41戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は佐藤聖也騎手（4戦0勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

11月5日、中2週で迎えた42戦目は、L.イネス騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

12月2日、中3週で迎えた43戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（5戦0勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では脚を伸ばせず16着に敗れた。