マヤノクレナイ（2004年生、母エンベゼル）

マヤノクレナイ（2004年3月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋紅」。毛色は鹿毛。種牡馬のマヤノトップガン（当時12歳）と交配したエンベゼルが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）石川牧場。戦績は、中央平地8戦3勝、地方7戦4勝。主な勝ち鞍は2010年のTVh杯(1600万下)。

経歴

デビュー前

斉藤弘光厩舎（名古屋）へ入厩。

4歳（2008年）

8月5日、デビュー戦は柴田直樹騎手を鞍上に据えて、一般C20（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。馬体重は501kg。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサンマルアタックに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月20日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、一般C13（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田直樹騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のゴルデンイナバウアに5馬身の差をつけて優勝

9月2日、中1週で迎えた3戦目は、一般C15（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田直樹騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマリーザに3馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

10月9日、中4週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定地方重賞の秋桜賞（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田直樹騎手（3戦3勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

11月3日、中3週で迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞の兵庫クイーンカップ（園田ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて7着に敗れた。

11月20日、中1週で迎えた6戦目は、一般C14（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田直樹騎手（4戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエーティーダビンチに3馬身の差をつけて断然人気に応えた。

12月24日、中4週で迎えた7戦目は、一般C8（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田直樹騎手（5戦4勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

5歳（2009年）

2月22日、中8週で馬体重を前走から19kg減らして迎えた8戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。

5月30日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた9戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。17頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、長く末脚を持続させて、最後は2着のテーオーエンペラーに2馬身の差をつけて5勝目を手にした。

8月29日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の摩周湖特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

9月21日、中2週で迎えた11戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の驀進特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月18日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の壬生特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい10着に敗れた。

6歳（2010年）

6月19日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の潮騒特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に終わった。

6月27日、連闘で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の函館日刊スポーツ杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では、そのまま渾身の走りで持ち堪えて先頭を奪い、最後は2着のトウカイミステリーに1馬身1/4の差をつけて優勝

7月24日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下のTVh杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のローズカットダイヤを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。