シゲルウチワマツリ（2012年生、母ツルノゴゼン）

シゲルウチワマツリ（2012年4月15日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋祭名『うちわ祭（関東）』より」。毛色は鹿毛。種牡馬のザール（当時17歳）と交配したツルノゴゼンが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は宝寄山忠則。戦績は、中央平地6戦0勝、地方25戦8勝2着3回。2015年の佐賀桜花賞(地方重賞)に勝利した他、2015年の大観峰賞(地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、宝寄山忠則から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、森中蕃によって136.5万円で落札された。

柴田光陽厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

8月10日、デビュー戦は藤懸貴志騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1200m 小雨/稍重）に出走。馬体重は448kg。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず14着に終わった。

8月31日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤懸貴志騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では見せ場を作れず14着に終わった。

9月21日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤懸貴志騎手（2戦0勝）。18頭立ての18番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず15着に終わった。

10月14日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で藤懸貴志騎手（3戦0勝）。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では脚が残っておらず15着に終わった。

11月1日、中2週で迎えた5戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都ダート1400m 雨/良）に出走。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では決め手が足りず10着に終わった。

11月22日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田翼騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

12月28日、中4週で迎えた7戦目は、山下裕貴騎手を鞍上に迎えて、2歳（佐賀ダート1300m 曇/稍重）に出走。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマイネルヴィゴラスに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2015年）

1月17日、中2週で迎えた8戦目は、3歳（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山下裕貴騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヒダカノサムライに8馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

2月8日、中2週で迎えた9戦目は、3歳（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で山下裕貴騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシゲルサクラマツリに8馬身の差をつけて断然人気に応えた。

2月21日、中1週で迎えた10戦目は、倉富隆一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の大観峰賞（佐賀ダート1750m 雨/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

3月15日、中2週で迎えた11戦目は、3歳戦のホープフルカップ（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は山下裕貴騎手（3戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。

4月5日、中2週で迎えた12戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の佐賀桜花賞（佐賀ダート1750m 曇/不良）に出走。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のレアファルコンに2馬身の差をつけて4勝目をつかんだ。

5月14日、中5週で迎えた13戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、3歳（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のメイショウフィノに3馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

5月25日、中1週で迎えた14戦目は、3歳（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、凄まじいハイペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

6月9日、中1週で迎えた15戦目は、3歳（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で山崎誠士騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

6月29日、中2週で迎えた16戦目は、3歳（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山崎誠士騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいいところがなく10着に敗れた。

8月18日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、3歳（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で山崎誠士騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では決め手に欠いて12着に敗れた。

9月3日、中1週で迎えた18戦目は、3歳（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で山崎誠士騎手（5戦1勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

9月18日、中1週で迎えた19戦目は、3歳（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で山崎誠士騎手（6戦1勝）。13頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

9月30日、中1週で迎えた20戦目は、藤江渉騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。13頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

10月31日、中3週で迎えた21戦目は、竹吉徹騎手を鞍上に迎えて、トパーズ特選（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

11月21日、中2週で迎えた22戦目は、児島真二騎手を鞍上に迎えて、ノベンバー特選（佐賀ダート1750m 曇/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のテイエムトッピモンに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月6日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上B4（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は山下裕貴騎手（4戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったコモドーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月19日、中1週で迎えた24戦目は、ポインセチア賞（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は山口勲騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のウメに1馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

4歳（2016年）

1月3日、中1週で迎えた25戦目は、迎春賞（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は山下裕貴騎手（5戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したニュアージゲランを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

1月30日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた26戦目は、3歳以上B3（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山下裕貴騎手（6戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったニュアージゲランに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

2月13日、中1週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた27戦目は、早春賞（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で山下裕貴騎手（7戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のエーブキットマンを3/4馬身振り切って圧倒的人気に応えた。

3月20日、中4週で馬体重を前走からさらに11kg減らして迎えた28戦目は、グッドラックカップ（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で山下裕貴騎手（8戦4勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず4着に終わった。

4月3日、中1週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた29戦目は、清明賞（佐賀ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で山下裕貴騎手（9戦4勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

4月24日、中2週で迎えた30戦目は、スイートピー特別（佐賀ダート1750m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で山下裕貴騎手（10戦4勝）。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

5月8日、中1週で迎えた31戦目は、カーネーション特別（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で山下裕貴騎手（11戦4勝）。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。