スリーパイン（2011年生、母シャンハイファスト）

スリーパイン（2011年4月7日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「三本の松」。毛色は鹿毛。種牡馬のバイオマスター（当時15歳）と交配したシャンハイファストが11歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は田中春美。戦績は、中央平地10戦0勝、地方20戦6勝2着2回。主な勝ち鞍は2015年の能登島向田の火祭特別(一般B1一)。

経歴

デビュー前

武市康男厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

10月27日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 晴/重）に出走。馬体重は482kg。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に敗れた。

12月21日、中7週で迎えた2戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露し、4着に入り込んだ。

3歳（2014年）

1月12日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

3月1日、中6週で迎えた4戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

3月29日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

5月17日、中6週で迎えた6戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

6月1日、中1週で迎えた7戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に終わった。

7月6日、中4週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（福島ダート1150m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、5着に終わった。

7月19日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1150m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で二本柳壮騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

8月24日、中4週で迎えた10戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

11月24日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、瀬川将輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳（大井ダート1400m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、4着に終わった。

12月26日、中4週で馬体重を前走から5kg戻して迎えた12戦目は、3歳（大井ダート1400m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で瀬川将輝騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

4歳（2015年）

1月22日、中3週で迎えた13戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、一般C3五六七（大井ダート1400m 雨/重）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が鈍り14着に敗れた。

3月29日、中8週で迎えた14戦目は、米倉知騎手を鞍上に迎えて、一般C1四（金沢ダート1400m 雨/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のジョウテンオリーヴに3馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

4月7日、連闘で迎えた15戦目は、一般B2-3（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で米倉知騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のヤマミダイオーに2馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

4月21日、中1週で迎えた16戦目は、狩人体験特別（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で米倉知騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のセイミニスターに2馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

5月10日、中2週で迎えた17戦目は、一般B1-2（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で米倉知騎手（3戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

5月26日、中1週で迎えた18戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、第1戦ブロンズサドル賞（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

6月9日、中1週で迎えた19戦目は、新教育総合研究会22周年杯（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は米倉知騎手（4戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のカワキタテンザンに2馬身の差をつけて4勝目をつかんだ。

6月21日、中1週で迎えた20戦目は、茅の輪くぐり特別（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で米倉知騎手（5戦4勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

7月5日、中1週で迎えた21戦目は、七尾祇園祭特別（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で米倉知騎手（6戦4勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。

7月19日、中1週で迎えた22戦目は、能登島向田の火祭特別（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で米倉知騎手（7戦4勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメイショウサンキチに4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

8月4日、中1週で迎えた23戦目は、金沢ゆめ街道特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で米倉知騎手（8戦5勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に敗れた。

8月30日、中3週で迎えた24戦目は、八朔まつり特別（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で米倉知騎手（9戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に敗れた。

9月27日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた25戦目は、九谷焼開窯特別（金沢ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で米倉知騎手（10戦5勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手が足りず8着に終わった。

10月16日、中2週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた26戦目は、森島貴之騎手を鞍上に迎えて、一般B8 C3（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、ケンガミネに交わされて1馬身半差の2着となった。

10月29日、中1週で迎えた27戦目は、大原浩司騎手を鞍上に迎えて、一般B7 C3（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったシアワセノホシに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

11月12日、中1週で迎えた28戦目は、一般B8（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は森島貴之騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のスパゲッティーを3/4馬身振り切って順当に勝利した。

11月24日、中1週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた29戦目は、磨墨特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森島貴之騎手（2戦1勝）。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

12月17日、中2週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた30戦目は、内田もあさん生誕記念（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森島貴之騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。