ウインクリューガー（2000年生、母インヴァイト）

ウインクリューガー（2000年2月13日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋より賢い（独）」。毛色は栗毛。種牡馬のタイキシャトル（当時6歳）と交配したインヴァイトが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はマル善橋本牧場。戦績は、中央平地31戦4勝、中央障害2戦1勝、地方1戦0勝。2003年のNHKマイルカップ(G1)に勝利した他、2005年のスワンステークス(G2)で3着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

当歳のとき、リバーヴァレーファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ティーエムインターナショナルによって2,835万円で落札された。

ウインレーシングクラブにて総額3,800万円（9.5万×400口）で一口馬主が募集された。

松元茂樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

10月5日、デビュー戦は武幸四郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアイシースズカに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

10月26日、中2週で迎えた2戦目は、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

3歳（2003年）

1月18日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、3歳500万下の白梅賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

2月1日、中1週で迎えた4戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

2月15日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は武幸四郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のコスモブレーンをアタマ差振り切って1着ゴールを果たした。

3月1日、中1週で迎えた6戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（4戦2勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るエコルプレイスを強烈な末脚で半馬身差し切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

3月29日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（5戦3勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

5月11日、中5週で迎えた8戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 小雨/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で武幸四郎騎手（6戦3勝）。18頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、生得の持久力で渋太く持ち堪えて、最後は2着のエイシンツルギザンに1馬身1/4の差をつけて3歳マイル王の称号を手にした。

10月25日、約5か月半の休み明けで迎えた9戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に57kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で武幸四郎騎手（7戦4勝）。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

11月23日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で武幸四郎騎手（8戦4勝）。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい15着に敗れた。

4歳（2004年）

3月22日、約4か月の休養明けで迎えた11戦目は、G3の黒船賞（高知ダート1400m 小雨/不良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で武幸四郎騎手（9戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく12着に敗れた。

3月28日、連闘で迎えた12戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で武幸四郎騎手（10戦4勝）。18頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手が足りず13着に終わった。

4月17日、中2週で迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

5月16日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（11戦4勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦し、4着に入った。

6月13日、中3週で迎えた15戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（12戦4勝）。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り13着に敗れた。

7月18日、中4週で迎えた16戦目は、G3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（13戦4勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は一杯になって7着に終わった。

8月1日、中1週で迎えた17戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武幸四郎騎手（14戦4勝）。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、極端なスローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい11着に敗れた。

5歳（2005年）

2月27日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入った。

3月27日、中3週で迎えた19戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず10着に敗れた。

5月15日、中6週で迎えた20戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（15戦4勝）。18頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びを欠き13着に敗れた。

6月12日、中3週で迎えた21戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

10月29日、約4か月半の休養明けで迎えた22戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。18頭立ての13番人気で大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

12月25日、中7週で迎えた23戦目は、2005ファイナルステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

6歳（2006年）

1月5日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に入り込んだ。

1月14日、連闘で迎えた25戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、淀短距離ステークス（京都芝1200m 雨/不良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず10着に敗れた。

2月26日、中5週で迎えた26戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 曇/不良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

3月26日、中3週で迎えた27戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では決め手が足りず14着に終わった。

4月22日、中3週で迎えた28戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

5月7日、中1週で迎えた29戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの都大路ステークス（京都芝1600m 外回り雨/重）に出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

7歳（2007年）

4月1日、約11か月の休養明けで迎えた30戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。

4月29日、中3週で迎えた31戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に敗れた。

5月6日、連闘で迎えた32戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの都大路ステークス（京都芝1600m 外回り雨/重）に出走。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

7月7日、中8週で迎えた33戦目は、金折知則騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。最後は、2着のブラックコンドルに6馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

9月17日、中9週で迎えた34戦目は、J・G3の阪神ジャンプステークス（阪神障害芝3140m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で金折知則騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。4着に終わった。