ブラックコンドル（2001年生、母オレンジピール）

ブラックコンドル（2001年2月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「黒いコンドル」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエルコンドルパサー（当時6歳）と交配したオレンジピールが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地28戦3勝2着1回、中央障害10戦2勝2着2回、地方1戦0勝。2005年の平安ステークス(G3)で2着に入った他、2008年の小倉サマージャンプ(ハンデJG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額8,000万円（200万×40口）で一口馬主が募集された。

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

7月20日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は444kg。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

9月14日、中7週で迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1500m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快に末脚を伸ばして、最後は2着のマイネルフュルストに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月15日、中8週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の黄菊賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

11月29日、中1週で迎えた4戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの京都2歳ステークス（京都芝2000m 曇/不良）に出走。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

12月20日、中2週で迎えた5戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京ダート1700m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアラビアンナイトに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

3歳（2004年）

2月8日、中6週で迎えた6戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい8着に敗れた。

9月11日、約7か月の休養明けで迎えた7戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず5着に終わった。

10月24日、中5週で迎えた8戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後はタレてしまい12着に終わった。

11月7日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で赤木高太郎騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

12月5日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンの春待月ステークス（中京ダート2300m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で赤木高太郎騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマルブツトップに1馬身1/4の差をつけて3勝目を手中に収めた。

4歳（2005年）

1月23日、中6週で迎えた11戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で赤木高太郎騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったヒシアトラスにねじ伏せられて3馬身半差の2着となった。

2月11日、中2週で迎えた12戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3月27日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた13戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

4月24日、中3週で迎えた14戦目は、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、5着に終わった。

5月22日、中3週で迎えた15戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ステークス（中京ダート2300m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に敗れた。

6月11日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず最後はニシノコンサフォスと並んで9着同着となった。

11月19日、約5か月半の休養明けで迎えた17戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、トパーズステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着に入った。

12月4日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの春待月ステークス（中京ダート2300m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。最後は脚勢が衰えて16着に敗れた。

12月24日、中2週で迎えた19戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は力尽きて14着に敗れた。

5歳（2006年）

1月5日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（5戦1勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

2月12日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の北山ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（6戦1勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

5月14日、約3か月の休養明けで迎えた22戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の丹沢ステークス（東京ダート2100m 曇/稍重）に出走。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。端をきる形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では全く伸びず7着に終わった。

5月28日、中1週で迎えた23戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の名古屋城ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が振るわず16着に敗れた。

6月3日、連闘で迎えた24戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の関ケ原ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい10着に終わった。

9月18日、約3か月半の休養明けで迎えた25戦目は、3歳以上1600万下の納屋橋ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

6歳（2007年）

2月10日、約5か月の休養明けで迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が悪くなり16着に終わった。

4月21日、中9週で迎えた27戦目は、4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。敢然と端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に終わった。

4月29日、連闘で迎えた28戦目は、4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚にキレが無く16着に終わった。

7月7日、中9週で迎えた29戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。最後は、勝ったウインクリューガーから6馬身差の2着となった。

7月22日、中1週で迎えた30戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小坂忠士騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のカネトシパワフルに2馬身の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

10月27日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた31戦目は、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で小坂忠士騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のジャイアンツエールをクビ差制して5勝目を手に入れた。

11月17日、中2週で迎えた32戦目は、障害3歳以上オープン（東京障害芝→ダート3100m 曇）に出走。鞍上は4戦連続で小坂忠士騎手（3戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったマチカネビシャモンからアタマ差の2着に甘んじた。

12月22日、中4週で迎えた33戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 曇/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で小坂忠士騎手（4戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。14着に敗れた。

7歳（2008年）

1月19日、中3週で迎えた34戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、牛若丸ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3190m 晴）に出走。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。6着に敗れた。

3月9日、中6週で迎えた35戦目は、障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。5着に終わった。

3月23日、中1週で迎えた36戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3110m 曇）に出走。鞍上は小坂忠士騎手（5戦2勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月28日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた37戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の安達太良ステークス（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず12着に終わった。

7月26日、中3週で迎えた38戦目は、ハンデJ・G3の小倉サマージャンプ（小倉障害芝3390m 晴/良）に出走。鞍上は高田潤騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。3着に入った。

12月13日、約4か月半の休み明けで迎えた39戦目は、三木ホースランドパークジャンプステークス（阪神障害芝3900m 晴/良）に出走。鞍上は小坂忠士騎手（6戦2勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。5着に敗れた。