アラビアンナイト（2001年生、母チェリールーラー）

アラビアンナイト（2001年4月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「千一夜物語」。毛色は鹿毛。種牡馬のコマンダーインチーフ（当時11歳）と交配したチェリールーラーが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）森牧場。戦績は、中央平地25戦2勝2着2回、地方1戦0勝。2003年の中京2歳ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

山本正司厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

8月17日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るエンドレスロードを強烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月13日、中3週で迎えた2戦目は、2歳オープンのコスモス賞（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

10月4日、中2週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では決め手が足りず11着に敗れた。

10月29日、中3週で迎えた4戦目は、2歳G3の北海道2歳優駿（門別ダート1800m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月29日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、2歳500万下（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

12月20日、中2週で迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京ダート1700m 晴/重）に出走。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったブラックコンドルに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

3歳（2004年）

1月10日、中2週で迎えた7戦目は、3歳500万下の飛梅賞（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（5戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

2月1日、中2週で迎えた8戦目は、3歳500万下のあすなろ賞（小倉芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（6戦1勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

2月22日、中2週で迎えた9戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のつばき賞（京都芝2000m 小雨/良）に出走。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

4月24日、中8週で迎えた10戦目は、3歳500万下のムーニーバレーレーシングクラブ賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（7戦1勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

4歳（2005年）

1月9日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から40kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（8戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

5歳（2006年）

6月18日、約17か月半の休み明けで迎えた12戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

7月9日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

7月29日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の日向特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入った。

8月27日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた15戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は角田晃一騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のポートメリヨンに1馬身1/4の差をつけて久々に勝利を挙げた。

9月17日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた16戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の江戸川特別（中山ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

10月7日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったジャガーノートに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

11月5日、中3週で迎えた18戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

7歳（2008年）

2月3日、約15か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、佐久間寛志騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には届かず8着に終わった。

2月16日、中1週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

3月15日、中3週で迎えた21戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の洲本特別（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に終わった。

7月6日、約4か月の休養明けで迎えた22戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の皆生特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず8着に終わった。

7月20日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の桜島特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に敗れた。

8月3日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の響灘特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川島信二騎手（2戦0勝）。15頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に終わった。

9月20日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、3歳以上1000万下の新涼特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川島信二騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず10着に終わった。

10月5日、中1週で迎えた26戦目は、大下智騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に終わった。