ジャガーノート（2002年生、母ジャドウォル）

ジャガーノート（2002年5月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「巨大な力。インド神話に登場する神」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のホワイトマズル（当時12歳）と交配したジャドウォルが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地9戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2006年の日吉特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,000万円（50万×40口）で一口馬主が募集された。

勢司和浩厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2005年）

1月30日、デビュー戦はO.ペリエ騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

6月5日、約4か月の休養明けで迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったアグネスライフにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月26日、中2週で迎えた3戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

10月16日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキタサンナポレオンに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（2006年）

1月29日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のチョウカイキセキに3馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

5月21日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた6戦目は、4歳以上1000万下の日吉特別（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、圧倒的な末脚を爆発させて、最後は2着のエイシンロンバードに3馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月7日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた7戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（3戦2勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアラビアンナイトに2馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

5歳（2007年）

6月3日、約8か月の休養明けで迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（4戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では伸びあぐねて15着に敗れた。

7月21日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の日本海ステークス（新潟芝2200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（5戦3勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。