エイシンロンバード（2002年生、母Pacific City）

エイシンロンバード（2002年5月6日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋アメリカのロンバード通りから」。毛色は栗毛。種牡馬のVictory Gallop（当時7歳）と交配したPacific Cityが10歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地35戦6勝2着3回、中央障害1戦0勝、地方5戦1勝2着1回。2007年の武蔵野ステークス(G3)に勝利した他、2007年のマーキュリーカップ(Jpn3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

湯浅三郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

10月10日、デビュー戦は武幸四郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 晴/重）に出走。馬体重は496kg。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

10月16日、連闘で迎えた2戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のゴールドイモンに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2005年）

2月19日、約4か月の休み明けで迎えた3戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

3月13日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

3月26日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（3戦0勝）。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、5着に入り込んだ。

5月1日、中1週で迎えた7戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサンワードランを半馬身振り切って雨中の混戦を制した。

5月22日、中2週で迎えた8戦目は、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1700m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

6月19日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の鷹取特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦1勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

11月1日、約4か月半の休み明けで迎えた10戦目は、鈴木啓之騎手を鞍上に迎えて、’05メトロポリタンノベンバーカップ（大井ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。端を取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ルースリンドに3/4馬身交わされて2着となった。

11月20日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

12月18日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の高砂特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（3戦1勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮したが、5着に終わった。

4歳（2006年）

1月9日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の八坂特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

1月21日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（5戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、逃げるグランプリスターを差し切れず、4馬身差の2着に敗北した。

2月5日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安藤勝己騎手（6戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月18日、中5週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の伊丹特別（阪神ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で安藤勝己騎手（7戦1勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

4月15日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で安藤勝己騎手（8戦1勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

4月30日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の桃山特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で安藤勝己騎手（9戦1勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

5月21日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の日吉特別（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で安藤勝己騎手（10戦1勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したジャガーノートを捕まえ切れず、3馬身半差の2着となった。

6月3日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の相模特別（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で安藤勝己騎手（11戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスターボイジャーを3/4馬身振り切って優勝

7月8日、中4週で迎えた21戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の栂尾特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月29日、中2週で迎えた22戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の魚沼特別（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したアロンダイトを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2007年）

1月20日、約6か月の休養明けで迎えた23戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（12戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

2月3日、中1週で迎えた24戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の大津特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

2月17日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の立川特別（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（13戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、4着に終わった。

2月25日、連闘で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

4月21日、中7週で迎えた27戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の青梅特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では豪脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のチョウカイキセキに4馬身の差をつけて制した。

5月19日、中3週で迎えた28戦目は、4歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

6月9日、中2週で迎えた29戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のホンコンジョッキークラブトロフィー（中京ダート1700m 雨/不良）に出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、リードを2馬身以上確保して、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のセレスクラブに2馬身の差をつけて優勝

7月16日、中4週で迎えた30戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、Jpn3のマーキュリーカップ（盛岡ダート2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

8月26日、中5週で迎えた31戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

10月27日、中8週で迎えた32戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のワイルドワンダーを3/4馬身振り切って重賞ウィナーの仲間入りを果たした。

11月24日、中3週で迎えた33戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップダート（東京ダート2100m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい13着に終わった。

6歳（2008年）

1月6日、中5週で迎えた34戦目は、門松ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず8着に敗れた。

2月4日、中3週で迎えた35戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて12着に終わった。

7月21日、約5か月半の休み明けで迎えた36戦目は、Jpn3のマーキュリーカップ（盛岡ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に敗れた。

7歳（2009年）

2月11日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から13kg減らして迎えた37戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、Jpn3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

3月8日、中3週で馬体重を前走から19kg戻して迎えた38戦目は、仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に終わった。

5月17日、中9週で迎えた39戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 小雨）に出走。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。11着に敗れた。

8歳（2010年）

5月23日、約12か月半の休み明けで迎えた40戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ステークス（京都ダート1900m 雨/不良）に出走。15頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚に勢いがなく15着に終わった。

6月18日、中3週で迎えた41戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、合歓の木特別（名古屋ダート1600m 雨/不良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヴァーツラフを半馬身振り切って順当に勝利した。