アローキャリー（1999年生、母アロールーシー）

Arrow Carry

1999.03.01

アローキャリー（1999年3月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のラストタイクーン（当時16歳）と交配したアロールーシーが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は矢野牧場。戦績は、中央平地11戦2勝2着2回、地方5戦1勝2着1回。2002年の桜花賞(牝G1)に勝利した他、2001年の阪神ジュベナイルフィリーズ(牝G1)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

北川数男厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2001年）

5月9日、デビュー戦は斉藤正弘騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（札幌(地)ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったミサトシェイヴから半馬身差の2着となった。

5月17日、連闘で迎えた2戦目は、井上俊彦騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（札幌(地)ダート1000m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のラヴァリージェニオに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

6月12日、中3週で迎えた3戦目は、2歳（札幌(地)ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。3着に終わった。

7月19日、中4週で迎えた4戦目は、千葉津代士騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのサマーチャレンジ1（旭川ダート1000m 曇/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月11日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、2歳500万下（札幌芝1000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は井上俊彦騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のラヴァリープローブに3馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

9月6日、中3週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた6戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のフローラルカップ（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。13着に敗れた。

9月23日、中1週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた7戦目は、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で井上俊彦騎手（4戦2勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

12月2日、中9週で迎えた8戦目は、K.ファロン騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、タムロチェリーに半馬身交わされて2着となった。

12月16日、中1週で迎えた9戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のフェアリーステークス（中山芝1200m 外回り 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

3歳（2002年）

2月2日、中6週で迎えた10戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、チャペルコンサートにハナ差交わされて2着に甘んじた。

3月9日、中4週で迎えた11戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って8着に敗れた。

4月7日、中3週で迎えた12戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、長く末脚を持続させて、最後は2着のブルーリッジリバーに1馬身1/4の差をつけて桜の女王の座に就いた。

9月15日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。

9月28日、中1週で迎えた14戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

10月26日、中3週で迎えた15戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り 曇/良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦1勝）。18頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた16戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り 晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で17番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が衰えて18着に終わった。