テンエイウイング（1999年生、母ストロングタイム）

テンエイウイング（1999年3月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のビワハヤヒデ（当時9歳）と交配したストロングタイムが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は早田牧場新冠支場。戦績は、中央平地23戦3勝2着2回。2003年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋義博厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2002年）

2月3日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1400m 雨/稍重）に出走。馬体重は460kg。14頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

2月24日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

3月16日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

6月9日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から8kg戻して迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（3戦0勝）。18頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入った。

6月23日、中1週で迎えた5戦目は、蓑島靖典騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝2000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は失速してしまい10着に敗れた。

9月7日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた6戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り曇/良）に50kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のベアに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

9月29日、中2週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大庭和弥騎手（1戦1勝）。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

10月13日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた8戦目は、3歳以上500万下の桑折特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大庭和弥騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、抜け出したブリガドーンにハナ差届かず2着となった。

11月17日、中4週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の蔵王特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（4戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して6番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のワイルドユースを半馬身振り切って制した。

12月22日、中4週で迎えた10戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のラヴァリージェニオをアタマ差振り切って3勝目を手にした。

4歳（2003年）

2月16日、中7週で迎えた11戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダイヤモンドステークス（中山芝3200m 外→内雨/稍重）に49kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて13着に終わった。

3月15日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は大庭和弥騎手（3戦1勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したレディパステルを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

4月27日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、G3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大庭和弥騎手（4戦1勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

10月5日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から28kg戻して迎えた14戦目は、3歳以上1600万下のニューマーケットカップ（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦1勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

10月19日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（5戦1勝）。14頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

11月29日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝1800m 雨/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（6戦1勝）。15頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。

12月21日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の冬至ステークス（中山芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（7戦1勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

5歳（2004年）

2月1日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に終わった。

5月2日、約3か月の休み明けで迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

5月15日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の府中市市制施行50周年記念（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で大外9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

6月5日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のジューンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。6頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

10月24日、約4か月半の休養明けで迎えた22戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

11月7日、中1週で迎えた23戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。